先週は、FOMCや日銀政策決定会合などの重要イベントがあり、結果を待ちたいとの思惑から買い控えられて始まった週でした。
FOMCでFRBは0.25%の利下げを決め、米株が大きく下降しました。
下落の背景には、利下げを慎重に進める姿勢がタカ派と捉えられた部分もあるようで、その影響は日本のマーケットにも及びました。
一方、日銀政策決定会合は現状維持となり、1月も利上げができないのではないかとされる意見が多くありました。
日米ともに、思惑で上昇してきた株価だけあって、この先失望へとならないといいなと思います。円相場は1ドル157円をつけ、円安進行となっています。
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、急角度な下向きで推移しています。
25日線は、上下繰り返しながら横ばいの動きをしています。
75日線は、上向きに推移していましたが、横向きへと変化しています。
並び順は、5日25日75日で上昇トレンドとなっています。
5日線が25日線に接近しているので、気を付けて見ていきましょう。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、3万8693円処を推移しています。
長い間、上昇していた200日線が木曜日と金曜日に若干下向きとなり、長期トレンドに陰りが見え始めています。
トレンドライン
BOX上限の3万9900円処に到達し、そこからまたBOX下限へと向かっています。
9月20日からのBOXは上が3万9900円処で、下が3万7700円処です。
12月18日19日に開けた窓を20日に埋めようとしましたが、わずかに届かずでした。
12月2日3日に開けた窓を19日に埋めています。
一目均衡表
雲の上を推移していましたが、木曜日と金曜日で雲の中へと潜ってしまいました。
遅行線も下向きで弱さが見えています。雲を早々に脱出できるのか気になるところです。
1月9日と1月17日に雲のねじれがありますので、年明けの相場にも注意が必要です。
ボリンジャーバンド
11月から長い間、きれいに波打ちしながらバンドは推移していて、完全にBOXトレンドとなっています。
12月12日に+2σ到達し、12月19日に-1σに到達しているので、ここからトレンド転換し、下降を終わらせるのか、それとも、ここから更に下降へと進行していくのか、バンドの収縮にも注意していきましょう。
スローストキャスト
買われすぎゾーンから一気に下へと進み、中間地点で週末入りとなっています。
ここからの上昇が見込めるきっかけがなければ、売られすぎゾーンまで到達するのも早いかもしれません。
MACD
0ラインの上を推移していますが、ヒストグラムが陰転し、MACDとシグナルもクロスしました。
0ラインを割らずに耐えられるかに注目です。
次回、満月は1月14日、新月は12月31日です。
総合判断
パラボリックは陰転し、弱さが見えています。
特に金曜日に3万9000円を回復できなかったことで、このまま弱さが続けばBOX下限の3万7700円処へ向かって下降していく展開もあり、気を付けたいところです。
今年も残りわずかとなってきました。
年足としては大きな陽線ですが、現在上髭形成中。
ボリンジャーバンドでは、ちょうどボリンジャーウォーク中で今年は上髭部分の高値が+3σとなっています。
1年の締めくくりには年足チャートもしっかり分析して、また来年の足型に思いをはせましょう。
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