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実は損?auの1GBプランのデータ定額1を徹底解説!毎月割に注意!

au

ども、すまさん(@sumaare99)です。

本日、auよりデータ定額1の提供開始日と詳細について発表がありました。総務省の値下げ要請を受け、ライトユーザー向けに1GBのデータ定額が2016年3月23日より新しく提供開始されるのですが、逆に値上がりになるケースなどいくつか注意事項があるので徹底解説したいと思います。

参考 auの1GBのデータ定額サービス

データ定額1の注意事項

データ定額1のポイントは以下の通りです。結論から言うと、恩恵を受けられる人が限られた存在意義がかなり薄いプランです

・毎月割が非適用
・カケホプランでは加入不可
・スマートバリューの3年目以降の割引額が500円に減額

後述しますが、データ定額3に加入した方が毎月の維持費が安くなるケースが多く(データ定額1に加入する事で逆に値上げ)、罠のようなプランになっているのでプラン変更を検討している方はご注意ください。

定額料が安い1GBプランに加入したら、毎月の維持費が逆に高くなるなんて笑えないギャグか何かでしょうか。総務省とユーザーを嘲笑するかのような酷いプランです。

参考 毎月割とは

データ定額1の定額料およびサービス内容

下の画像の赤枠の通り、データ定額1の定額料は月2900円(税抜)となります。データ容量は1GBで、データが余った際の翌月への繰り越しはされません。

繰り返しになりますが、データ定額1はスーパーカケホ(5分までの通話が無料)の場合のみ加入できます。カケホプラン(完全通話定額)では加入できないので、ご注意ください。

au データ定額1

データ定額1加入時の月額料金のイメージ

ここでは各ケースにおけるデータ定額1の毎月の月額料金のイメージを説明します。比較対象としてデータ定額3も記載します(データ定額2はスーパーカケホでは加入不可のため)。記載の金額は税込価格です。

機種代金については2016年3月15日時点でのiPhone 6s(64GB)の機種代金とし、また、毎月割についてはiPhone 6sの機種変更時の2,435円と仮定して計算します。

実際の料金を計算する場合は、機種代金と毎月割をご自身の金額に置き換えて計算して下さい。ポイントは、毎月割がデータ定額1とデータ定額3の月額料金の差=1,300*1.08=1,404円より高いかどうかです。毎月割が1,404円よりも高ければ、データ定額1を選択しても、逆に損になるのでご注意ください。前述の通り、データ定額1加入時は毎月割が適用されないためです。

本比較はどのケースで得をして、どのケースで損になるかを把握するための目安にご利用いただければと思います。なお、スマートバリュー(略称:スマバリ)とは「auひかり」などの固定通信サービスとau携帯のセット割引を指します。

参考 スマートバリューとは

端末購入と同時にデータ定額1に加入

<スマートバリューの適用無し>
データ定額3の月額料金の方が安くなる逆転現象が発生します。

 データ定額1データ定額3
基本使用料1,836 
LTE NET324 
データ定額料3,1324,536
機種代金 4,045 
毎月割 0-2,435 
合計 9,337 8,306

<スマートバリューの適用有り(スマバリ適用から24ヵ月以内)>
データ定額3の月額料金の方が安くなる逆転現象が発生します。スマバリの割引額は同じ。

 データ定額1データ定額3
基本使用料1,836 
LTE NET324 
データ定額料3,1324,536
機種代金 4,045 
毎月割 0-2,435 
スマバリ割引-1,008
合計 8,3297,298

<スマートバリューの適用有り(スマバリ適用から25ヵ月経過)>
データ定額3の月額料金の方が安くなる逆転現象が発生します。スマバリ適用から25ヵ月経過の場合、データ定額1向けの割引額は税抜500円に減額。

 データ定額1データ定額3
基本使用料1,836 
LTE NET324 
データ定額料3,1324,536
機種代金 4,045 
毎月割 0-2,435
スマバリ割引-540-1,008
合計 8,7977,298

毎月割適用中にプラン変更でデータ定額1に加入

<スマートバリューの適用無し>
毎月割が消失するため、データ定額3の月額料金の方が安くなる逆転現象が発生します。

 データ定額1データ定額3
基本使用料1,836 
LTE NET324 
データ定額料3,1324,536
機種代金 4,045 
毎月割 0-2,435
合計 9,337 8,306

<スマートバリューの適用有り(スマバリ適用から24ヵ月以内)>
毎月割が消失するため、データ定額3の月額料金の方が安くなる逆転現象が発生します。スマバリの割引額は変わらず。

 データ定額1データ定額3
基本使用料1,836 
LTE NET324 
データ定額料3,1324,536
機種代金 4,045 
毎月割 0-2,435
スマバリ割引-1,008
合計 8,3297,298

<スマートバリューの適用有り(スマバリ適用から25ヵ月経過)>
毎月割が消失するため、データ定額3の月額料金の方が安くなる逆転現象が発生します。スマバリ適用から25ヵ月経過の場合、データ定額1向けの割引額は税抜500円に減額。

 データ定額1データ定額3
基本使用料1,836 
LTE NET324 
データ定額料3,1324,536
機種代金 4,045 
毎月割 0-2,435 
スマバリ割引-540-1,008
合計 8,7977,298

毎月割の非適用時にプラン変更でデータ定額1に加入

端末購入から26ヵ月目以降の場合などのケースです。既に毎月割の適用が終了している場合であれば、データ定額1に加入することで月額料金が安くなります。

<スマートバリューの適用無し>
データ定額1の月額料の方が安いため、この場合はデータ定額1にプラン変更するメリットがあります。

 データ定額1データ定額3
基本使用料1,836 
LTE NET324 
データ定額料3,1324,536
合計 5,292 6,696

<スマートバリューの適用有り(スマバリ適用から24ヵ月以内)>
データ定額1の月額料の方が安いため、この場合はデータ定額1にプラン変更するメリットがあります。

 データ定額1データ定額3
基本使用料1,836 
LTE NET324 
データ定額料3,1324,536
スマバリ割引-1,008
合計 4,2845,688

<スマートバリューの適用有り(スマバリ適用から25ヵ月経過)>
データ定額1の月額料の方が安いため、この場合はデータ定額1にプラン変更するメリットがあります。

 データ定額1データ定額3
基本使用料1,836 
LTE NET324 
データ定額料3,1324,536
スマバリ割引-540-1,008
合計 4,7525,688

データ定額1とデータ定額2の月額料金の比較

前述のデータ定額3の各ケースの合計金額に324円を足した金額がカケホ×データ定額2の月額料金になります。

カケホの基本使用料は税抜2,700円、データ定額2の定額料は税抜3,500円ですが、データ定額1の毎月割が非適用であるため、こちらも毎月割の金額次第ではカケホ×データ定額2の方が月額料金が安くなってしまいます。

以下は例となります。

 データ定額1データ定額2
基本使用料1,836 2,916
LTE NET324 
データ定額料3,1323,780
機種代金 4,045 
毎月割 0-2,435
合計 9,337 8,630

データ定額1加入時のスマートバリューについて

データ定額1加入時のスマートバリューの割引額は以下の通りです。スマートバリュー加入から25ヵ月目以降は割引額が500円に減額になる点について注意が必要です。

スマートバリューの加入期間は引き継ぎされるため、データ定額1加入から24ヵ月間が934円割引というわけではありません。

スマートバリュー
加入期間
割引額
24ヵ月以内934円
25ヵ月以降500円

余談ですが、LTEプラン(非通話定額プラン)向けに「LTEフラット cp(1GB)」という同じ1GBのデータ定額サービスがあるのですが、この場合はスマートバリューの割引額は永年934円です。

同じ1GBにも関わらず、データ定額1だけ500円に減額される意味が分かりません…

参考 LTEフラット cp(1GB)

その他データ定額に再加入する場合の毎月割について

データ定額1にプラン変更した場合、毎月割は非適用になります。この場合、データ定額1からデータ定額2などに再加入した場合でも毎月割は復活しない可能性が高いです。確認でき次第、情報をアップデートします。

まとめ

ネット上では以前から「1GBプランは毎月割が非適用」と予想する人もいましたが、まさにその通りの結果となりました。毎月割が適用されるのであれば、データ定額1はまだ意義のあるプランですが、毎月割が非適用の場合は途端に存在意義が殆ど無くなってしまいます。

ユーザーのためのプランというよりも、総務省が課したお題に応えるためだけのプランに成り下がった感じが否めません。「どこ見て商売しとんじゃい」とツッコミたくなる酷いプランですが、今後、毎月割の適用可否について改善されることを期待したいと思います。

加えて、カケホプラン(完全通話定額)でもデータ定額1に加入できるように改善されることも期待したいと思います。ソフトバンクですら、通話し放題プラン(完全通話定額)で1GBは選択できるというのに…スーパーカケホでデータ定額2が加入できない点も納得がいきません。

「選べる自由」を標榜するauなだけに、今回の対応はとても残念な印象を受けました。総務省のタスクフォースとは何だったのでしょうか。とんだ茶番だなと思った次第です。

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