「12月になり、ボーナスが出たからNISAの【つみたて投資枠】で投資がしたい」
楽天証券では、楽天キャッシュや楽天カードでのNISA「つみたて投資枠」への投資だと、12月設定では、2025年1月分の設定になってしまいます。
しかし、ちょっとしたワザがあり、それは「証券口座からの積立」を選び「ボーナス設定」をすることです。これで2024年の「つみたて投資枠」を使えます。
楽天証券のNISA「つみたて投資枠」は今からだと「2025年の買付」になる?
楽天証券では、3つの方法で、NISA「つみたて投資枠」の積立ができます。
ただし、12月に申し込むと、このうち2つは2024年のNISA「つみたて投資枠」には間に合わないものが出てきます。
1:証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)からの積立
積立指定日の前営業日までに積立設定を完了させ入金しておく
→ 2024年のNISA「つみたて投資枠」に間に合う
2:楽天キャッシュ(電子マネー)での積立
毎月12日までに申込みを完了すると、13日~15日に「翌月」の積立資金が楽天キャッシュ残高から引落。
翌月の買付日に買付
→ 2025年のNISA「つみたて投資枠」になる
3:楽天カードクレジット決済での積立
毎月12日までに申込みを完了すると「翌月」の買付日に買付、27日に楽天カードの引落先の銀行口座から支払
→ 2025年のNISA「つみたて投資枠」になる
つまり、このうち、楽天キャッシュ、楽天カードクレジットを選ぶと、12月12日までに申し込んだとしても「来月分の引落」、つまり2024年には間に合わず、2025年のNISA「つみたて投資枠」を使うことになります。
証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)からの積立方法
≪執筆者撮影≫
1. 選んだ投資信託の「積立設定」ボタンをクリックし、口座区分の中から「NISAつみたて投資枠」を選択
≪執筆者撮影≫
2. 積立金額を決める(積立可能額は100円~)、その下の「+ボーナス設定を追加する」をクリック
3. ボーナス設定を「する」にする
≪執筆者撮影≫
4. 指定月を12月にして12月中の引落にする、「設定可能額の上限まで」金額を入力できる
5. 分配金コースは再投資型か受取型かを決める
≪執筆者撮影≫
引落方法は、証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)、積立指定日も決める
注意点は、積立指定日はできるだけ早めにした方がよいことです。投資信託の詳細情報には、「受渡日:申込受付日から起算して〇営業日目」と書いてあるはずです。「冬休みに入ってから申込をしよう」など考えていると、2024年のNISAの「つみたて投資枠」ではなく2025年のものになってしまう危険性もあります。
楽天証券では投資信託の買付の積立頻度も変えられる
≪執筆者撮影≫
楽天証券の投資信託の積立では、右上の「積立頻度を変更する」を選ぶと、毎月ではなく「毎日の積立」もできます。一括で買付したくない人は、毎日積立していくこともできます。
メリットはボーナスのタイミングで一気に投資ができること
最大の魅力は、「年間投資枠で余っている額を一気に投資できること」ではないでしょうか。
≪画像元:金融庁≫
楽天キャッシュや楽天カードなどで毎月NISAに投資していても、毎月5万円なら年間60万円で60万円はまだ余っているはずで、毎月8万円なら年間96万円で24万円は余っているはずです。また、成長投資枠が240万円なので、そちらを優先的に埋めている人だと、つみたて投資枠は手つかずの人もいるはずです。
つみたて投資枠は年間120万円あり、ボーナスが出て、もう少し預けられそうだと思う人もいそうで、その場合は紹介した方法なら、2024年のワクに収まります。
「楽天証券口座からの積立」や「一括投資」のデメリットもある!
極端な話、年間120万円の「つみたて投資枠」を、一括120万円投資でも埋められるわけですが、投資信託はリスクのある金融商品なのであまりおすすめしません。なぜなら、必ずしも投資信託の基準価格が上がるとは言いきれないからです。
下がったり上がったりするリスクがあるからこそ、初心者は、毎月、コンスタントに同額を買付していくのが理想的と言われます。
≪画像元:楽天証券≫
また、楽天キャッシュ(電子マネー)、楽天カードクレジット決済での積立では、積立利用額に対してポイントがもらえます。一方、紹介した証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)からの積立ではポイントはもらえません。そういったポイ活の観点からもデメリットがあります。
注意点はあるもののボーナスを「2024年のNISAで」投資したい場合に使える!
一括投資のリスクもありますが、年内、あと少し、NISAの「つみたて投資枠」の中で投資ができそうなら、紹介した方法が取れます。
楽天キャッシュ(電子マネー)や楽天カードクレジット決済での積立では、今から申込をしても2025年の枠を消費することになってしまうので、「2024年中の投資枠を使いたい」なら、この方法を取ってみましょう。
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