最近、auショップなどに行くと、「頭金」という謎の料金を請求されることが増えてきています。
結論を言うと、この頭金は名ばかりで、実際にはショップ独自の手数料。
つまり、機種代金とは別で設定されているので、払うだけ無駄!無駄無駄(大事なことなので2回言う)。
と言うことで、今回は元ソフトバンク社員で携帯事情に詳しい僕が、auの頭金について徹底解説していきます。
- auの頭金とは
- auの頭金の相場
- 頭金を支払わない方法・拒否方法
auの頭金とは?
既に説明した通り、auの頭金の実態は手数料です。手数料。
一般的な頭金とは総額の一部を先払いすることですが、auの頭金は機種代金とは別で設定されています。
「紛らわしいので、名前を変えてくれよ」と切に思いますが、なぜか頭金と呼ばれています。
概念を分かりやすく理解するために、頭金がある場合とない場合の違いを図にすると、こんな感じ。
とにかく、auの頭金=手数料、と覚えておいてください。
これ、テストに出ます(笑)
頭金は本当に「手数料」なのか?
参考までに、頭金が本当に手数料かを確認しておきます。
公式オンラインショップでの機種代金と店舗での機種代金(支払い総額)を比べると以下の通り。
<Galaxy S10の支払総額>
店舗 | オンラインショップ |
---|---|
99,520円 | 90,720円 |
※東京の恵比寿店の価格
実際にオンラインショップの価格と店舗の価格表を確認すると、以下。
ご覧の通り、この店舗では頭金8,800円が設定されているため、その分だけ機種代金(支払い総額)が高くなっているのが一目瞭然。
なんてこった!
しかしながら、auオンラインショップであれば、頭金が0円!
実際に、下の公式サイトを覗いてみてください。頭金が不要なことが確認できます。
参考 auオンラインショップ
なぜ頭金が設定されているのか?
結論から言うと、ショップが儲けるためです。
街にあるauショップですが、実は運営元会社はauではないケースが殆ど。
auが運営する直営店は2019年10月末時点で、全国13店舗のみ。
この事実、知っていました?
で、auとは異なる会社が運営するauショップですが、昔ほど儲からなくなっています。
主な理由は、以下。
- MNPの激減
- 機種変更の減少
- インセンティブの見直し
携帯ショップは、MNPや機種変更の手続きをしたり、プラン変更・住所変更などの手続きをすることで、1件毎にauから報酬(インセンティブ)を得ています。
特に、他社からのMNPの報酬が高額で、MNPが活況だった昔はショップも潤っていました。
が、総務省によるショップの販売奨励金の廃止圧力により、MNPは激減。
さらに、スマホの高性能化による機種変更サイクルの長期化(=機種変更の減少)により、機種変更で得られる収入も減っています。
つまり、ショップからすると踏んだり蹴ったり。
なので、ショップ自身が稼ぐために、頭金と言う名の手数料を設定し、ユーザーからお金を稼ぐ仕組みを導入したわけです。
ちなみに、auだけでなく、ドコモショップも頭金を設定しているお店は多いです。
auの頭金の相場は?
頭金の金額ですが、ショップや家電量販店によって異なります。
相場は税込3,300円〜11,000円で、例えば東京の恵比寿の店舗では機種によって8,800〜11,000円の頭金が設定されていました。
この店舗では、機種代金が安い機種は8,800円、機種代金が高い機種は11,000円と変則的な値段設定。
「機種代金が安くても、頭金が高いなら意味ないじゃん!」と心の中で叫んだのは、内緒です。
ざっとまとめると、頭金の相場はこんな感じ。
auショップ | 5,500〜11,000円 |
---|---|
家電量販店 | 3,300円 |
※東京の場合
もちろん、iPhoneにも頭金は設定されています。
auの頭金は拒否できるか?
結論から言うと、拒否することもできます。
が、完全に店によって方針が異なるので、拒否できるかは最寄りのauショップに確認する以外ありません。
足を運ぶのが面倒・・・
ちなみに東京の恵比寿の西口店では、「au WALLET クレジットカード」「auでんき」を契約すれば頭金不要と案内されましたが、流石に電気の切り替えは手間がかかるので、ちょっとハードルが高いように感じました。
auの頭金を支払わない3つの方法
auの頭金を支払わずに済む方法は、以下3つ。
それぞれ解説します。
- auオンラインショップを利用
- 直営店のショップを利用
- 頭金のない店舗を探す
auオンラインショップを利用
(画像引用元:au公式サイト)
auが運営するauオンラインショップなら頭金が0円です。
オンライン(ウェブ)上のショップになり、ネットで機種変更などができるのが特徴。ネットショッピング感覚で機種変更でき、機種は宅配で自宅に届けてくれるので、忙しい人にピッタリ。
auオンラインショップを使ったことがない人もいるかもしれませんが、いつでもネットで機種変更できて、自宅に端末を届けてくれるので、すんごい楽。
ショップまで行って、2〜3時間無駄にする必要もないのも最高。
頭金で1万円近く損しないためにも、機種変更するならオンラインショップを利用しましょう!
参考 auオンラインショップ
「オンラインで注文すると何日で届くの?」と疑問に思う方は、以下の記事もぜひ。
直営店のauショップを利用
auが運営する直営店のauショップも頭金が0円です。
auオンラインショップはauが直接運営するショップなので、別に手数料で儲ける必要がないんですよね。
auはビックリするくらい携帯事業で儲かっているので(笑)
また、直営店はユーザーに満足される接客・サービスを提供するのを目標としているので、その観点からも頭金は設定されていません。
2020年5月末時点では、auの直営店が存在するのは以下13エリア18店舗や。
- 北海道(札幌)
- 宮城(仙台)
- 埼玉(本庄・大宮)
- 千葉(柏)
- 東京(新宿・上野・渋谷・立川)
- 神奈川(横浜)
- 愛知(名古屋栄)
- 京都(四条河原町)
- 大阪(梅田・阿倍野)
- 大阪(阿倍野)
- 福岡(天神・博多)
- 沖縄(那覇)
参考 au直営店の一覧
頭金のない店舗を探す
店によっては頭金のない店も存在します。
ただし、これはその店に確認しないといけないので、探す手間がかかるのが難点・・・
探し方は以下。
- 最寄りの店に電話等で確認
- ツイッターで探す
注意点としては、頭金が免除されている代わりに、オプションの加入などを促してくる場合があるので、その点は注意が必要です。
頭金が0円でも、他で支払いが発生するなら意味がないので・・・
ちなみに、麻布十番店では、頭金0円を謳うポスターがデカデカと貼られていました。
同じ東京でも、店舗やエリアによって頭金の有無が異なるのが分かります・・・
まとめ
以上、auの頭金の解説でした。
内容をまとめると・・・
- 頭金の実態は手数料
- オンラインと直営店は頭金不要
- 頭金の相場は5,500〜11,000円
- 拒否しても別の契約・加入が求められる?
頭金を支払うのは本当に無駄ですし、ネットでサクッと機種変更できるオンラインショップを活用して、1万円弱の損を回避しましょう!
参考 auオンラインショップ
これから機種変更を考えている人は、お得に機種変更するコツをまとめた、以下の記事も必読。