「タブレットを購入してみたい!」
と思っても、パッと思い浮かぶiPadにもいろいろと種類があり、店頭で見かけるお買い得そうなAndroidのタブレットにも目移りしてしまう。
そのような方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はあらためてiPadとAndroidタブレットについて比較し、その特徴の違いや代表的な端末を挙げながら利用シーンや重視するポイント別にもどちらの選択が望ましいかも考察していきます。
Appleの唯一無二のタブレット「iPad」
まずはタブレットとして多くの方になじみの深いであろうiPadから解説します。
iPadの概要と歴史
iPadは、Apple独自の「iPad OS」を搭載したタブレット(以前はiPhoneにも搭載されているiOSを搭載)です。
端末の製造、販売もAppleのみが行っており、Appleの世界観が色濃く現れた端末と言えるでしょう。
iPadが初めて世に出てきたのは2010年、日本でも同年にソフトバンクから発売されています。
その後、
・ 軽量な「iPad Air」
・ コンパクトな「iPad mini」
・ ハイスペックな「iPad Pro」
などのラインナップも発売されました。
それぞれに新しいモデルがでるたびに、後ろに数字がついたり「第〇世代」と表記されています。
廉価でも十分な性能、バランス型の「iPad(無印)」
iPadのシリーズの中で最も標準的な仕様の製品は「iPad」という商品名で発売されています。
2019年に発売された第7世代が2020年11月時点では最新のモデルとなっています。
軽量で画面も見やすい「iPad Air」
≪画像元:Apple≫
iPad Airは標準的なiPadに近い画面のサイズを持ちつつ、薄型・軽量なモデルです。
2014年のiPad Air2以降、「iPad Air」はしばらくアップデートされていませんでしたが、2019年に第3世代が登場しました。
最新のモデルは2020年9月発売の第4世代です。
持ち歩きやすさバツグン「iPad mini」
iPad miniは通常のiPadよりも一回り小さく、軽量なモデルです。
価格も比較的安価な傾向になります。
画面の見やすさと言った点では劣りますが、軽量でスペースも取らないため持ち歩きも容易であり、根強い人気を持つモデルです。
2020年11月現在、最新のモデルは2019年に発売された第5世代です。
もはやPC 高性能「iPad Pro」
iPad ProはiPadシリーズの中での最上位機種であり、価格は相応です。
一般的なPCにも引けを取らないスペックをしており、実際多くの作業をiPad Proで行っているユーザーも存在するようです。
持ち歩きに適した通常のiPadに近いサイズと、モニターとして活用することを想定したような大きいサイズが存在します。
2020年11月現在、最新のモデルは2020年に発売のモデルです。(12.9インチ:第4世代、11インチ:第2世代)
廉価端末からハイスペック端末まで、多様なラインナップの「Androidタブレット」
次に、Androidタブレットについて解説します。
基本的に一貫性のある「iPad」と異なり、非常に幅広いラインナップが存在します。
Androidタブレットとは?
Androidタブレットは、Android OS という「Googleが開発したOS」を搭載したタブレットのことを指します。
国内外の多くのメーカーがデバイスの製造を手掛けており、メーカーのこだわりや得意分野が色濃く出るのも特徴です。
価格もスペックによって幅広く、かなり安価に入手できるものからiPadよりも高額なハイスペック端末まで存在します。
とにかく低コスト! 廉価Androidタブレットの例
≪画像元:Amazon≫
「Amazon Fire HD 8」は提供価格1万円未満という驚異的な価格の端末です。
安価ですが、「安かろう、悪かろう」ではなく、操作は快適で、Kindleアプリの利用にも向いています。
8インチと小型で、持ち運びにも便利です。
「HUAWEI MediaPad T5 10」は2万円を切る価格で入手可能なタブレットです。
10.1インチと画面のサイズが大きく、映像も解像度が高いのが特徴です。
高画質な動画を安価に楽しみたい方には特におすすめです。
Androidタブレットの例
≪画像元:KEIAN≫
「恵安 KWP10R」は日本の新興メーカー「恵安」から発売されている防水タブレットです。
2万円を切る価格も魅力ですが、スペックは金額相応のため「防水タブレットを安く手に入れたい」という方におススメです。
「HUAWEI MediaPad M3 Lite 10 wp」はHUAWEIから発売されている高い防水性能を誇る端末です。
フルセグ搭載で、入浴中にテレビを観るのにも適した端末です。
10インチの大型端末ながら軽量で、使い勝手の良い端末と言えるでしょう。
ハイスペックなAndroidタブレットの例
「SAMSUNG GALAXY Tab S7 11」はAndroidスマホでも品質に定評のあるSAMSUNGのAndroidタブレットです。
スペックはiPadに引けを取らないレベルですが、一方で金額的にも同水準となっています。
iPadとAndroidタブレットを比較
違いは比較的明確かとも思いますが、実際に購入するとなった時はどのようなポイントを比較すればよいのでしょうか。
費用【コスパならAndroid】
iPadは総合的に高品質ですが、同スペックのAndroidと比較したとき、価格は高めです。
Appleの安売りしないブランドがそうさせているのでしょう。
とにかく安い端末を求める場合や、ある程度高性能でも価格を押さえたい場合など「コスパ」を重視する場合にはAndroidタブレットが魅力的な選択となる可能性が高いです。
操作性【初心者やiPhoneユーザーにはiPadが人気】
どちらが操作しやすいか、というのは個人差もありますが直観的に使いこなせるという声が大きいのはiPadです。
そもそも日本はスマホユーザーの60%がiPhoneを使っているという「Appele信者」の国です。(世界全体ではAndroidが優勢)
特にiPhoneユーザーにとっては同じ感覚で使え、スマホとの連携が可能なiPadは最適な選択となるはずです。
拡張性、カスタム性【柔軟性はAndroidに軍配】
iPadはiPhoneやMacと同様Appleの世界観で完結しているためシンプルで非常に使い勝手はいい一方で拡張性やカスタム性はありません。
一方でAndroidはユーザーとともに新しい世界を拓くというGoogleの発想に基づき、ユーザーが独自にカスタムしたり、技術があれば新たに拡張することすら可能です。
所持して使うだけでなく、自分だけの端末にカスタムしてきたい場合、Androidタブレットは魅力的な可能性を秘めています。
セキュリティ【iPadの方が万全】
セキュリティ面で言うと、普通に使っている分にはいずれも問題がありませんが、より安全なのはiPadです。
iPadはAppleストアからしかアプリをダウンロードすることができず、全てのアプリはAppleの審査を通過しています。
一方でAndroidの場合、Playストア意外からもアプリの入手が可能であり、(野良アプリと言います)そういったアプリの中には悪意あるアプリがまぎれている可能性も否定できません。
ユーザーによる拡張性が高い分、リスクが伴うこともあることも押さえておきましょう。
耐久性【Androidの一部端末に絶大な信頼性】
耐久性で言うと、iPadはやや不安な面もあります。
高いデザイン性を誇る一方、防水や耐衝撃といった面に優位性はなく、ユーザー側での管理が求められます。
Androidタブレットの場合耐久性はピンキリですが、中には雨天時も含め野外への設置や作業現場での使用にも耐えられるラインナップも存在します。
まとめ
iPadはOSもデバイスもApple製であり、Appleの世界観が色濃く出ています。
ラインナップはシンプルで使いやすく、高性能ですが金額的には強気です。
一方でAndroidタブレットはOSをGoogleが開発し、デバイスを各社が開発するためそのラインナップ、得意分野からスペック、価格まで多岐にわたります。
どちらが、またどの端末が誰にとってもおススメ、というのはありませんので、ぜひ今回の情報も参考に、ご自身にとってベストな選択をしてみてください。