端末を新しくしたり、場合によってはスマホデビューしたり、携帯の機種変更には不安を期待が入り混じります。
「最新の端末が欲しい!」という場合もあれば「少しでも安く済ませたい」というニーズもあると思います。
今回は「安さ」を重視されるドコモユーザーの方が機種変更する際に、時折みかけるような「一括0円」や「実質0円」のようなキャンペーンが今でも使えるのかも含めて、少しでも費用を抑えるポイントについて解説していきます。
さらに、ガラケーの場合、スマホの場合で最も安い機種や、安いプランを選択した場合の全体的な費用についても解説していますので参考にしてみてください。
【現在は廃止】実質0円や一括0円とは?
まず、残念ながら「実質0円」も「一括0円」も現在は存在しません。
それぞれがどんなものなのか、なぜ現在は廃止されているのかも含めて解説していきます。
通信キャリア公式プラン「実質0円」とは?
「実質0円」は各キャリアが以前主力として販売していた売り方です。
機種代金に相応する金額を通信料から割り引くことで、「実質的に」顧客に負担させない形で回線契約および端末の販売を行うプランです。
例)端末代金4万8,000円の端末を購入し、2年縛りのプランを契約した場合
1. 端末代金は24回払いで月2,000円請求する
2. ただし、通信料の方から端末代に相当する2,000円を割り引く
3. ゆえに、端末代金はかかっているが同額を通信料から割り引いているため端末代の負担はなく「実質」0円である
というロジックです。
契約を満了すればユーザーにもメリットの大きい契約です。
途中で解約やプラン変更をすると割引を受ける権利が消滅してしまうことがリスクになっています。
実は代理店の施策!「一括0円」とは?
一括0円というのは、その名の通り端末を0円で「購入」できてしまう仕組みのことです。
具体的には、端末代に相当する料金をキャッシュバックするような形で、「実質」ではなく本当に端末を無料で提供してしまうような形のことを指します。
しかし、数万円するはずの本体代金がなぜ無料になるのでしょうか。
実は一括0円というのはキャリア公式が出している仕組みではなく、家電量販店やドコモショップを運営している携帯代理店独自の施策です。
代理店が契約を取るために、いわば身銭を切って端末代を賄っているということです。
なぜこのようなことをするのかというと、
・ 契約を取ることで、キャッシュバック以上の金額のインセンティブを得られるから
・ 代理店契約の交渉にあたり何が何でもノルマを達成したい
・ 一定の基準の契約を取ると報奨金がもらえるため、報奨金目当てで1契約あたりの利益は捨てている
などの事情が考えられます。
2019年の法改正で端末の過度な値引きが禁止に
利用者にとってはメリットが大きかった「一括0円」「実質0円」ですが、現在は2019年の法改正により、ほとんどのケースにおいて廃止されています。
というのも、
・ 端末代金の値引きは2万円を上限とする
・ 端末代金と通信料金は明確に分離する
といった取り決めのもと、上記のような割引が困難になってしまいました。
そもそもなぜ端末代金を「一括0円」「実質0円」にできていたかというと「世界一高い」とすら言われていた通信料がそれらの原資をまかなえていたことが挙げられます。
2019年の法改正は通信料金の適正化を視野に入れており、実際この流れを受けて高額な違約金を設けた囲い込みや過度な値引き競争などの行為が制限されています。
これまで過剰であった「端末代」の値引きが制限されるのは市場の適正化のためには仕方のないことと言えるでしょう。
機種選びによっては「実質0円」に近い契約は可能!
実質0円は現実的にはかなり難しくなってしまいましたが、現在「端末の36回払い」など月々の支払いの負担を下げる契約もできます。
iPhoneなどハイスペックな端末については端末代金もものによっては10万円を超えるなどかなり高額になります。
一方でガラケー(ガラホ)や廉価なアンドロイドについてはそれなりのスペックを廉価で実現させたコストパフォーマンスの高いモデルも存在します。
例えば、Huaweiなど大手メーカーでも廉価なラインナップでは、本体のみの価格で2万円を切るような商品も存在します。
キャリアとの契約においても後ほど紹介するGalaxy A21であれば本体価格は2万円で、36回払いで月々600円程度とかなり支払いを抑えることも可能です。
【ガラケー編】最も安い機種と、最安のプランは?
まずはガラケー(ガラホ)の端末で、最も安い機種はいくらなのか、またプランの選択によって月々どのくらいの金額で使うことができるのか、検証していきます。
2020年11月現在、ドコモから購入できるガラケー(ガラホ)端末の中で最も代金が低いのは、
・ arrows ケータイ F-03L:防水、防塵で日常生活でも現場作業でも安心して使える端末
・ AQUOSケータイ SH-02L:通話品質が高く、テザリング可能なビジネスマンにもおすすめの端末
・ カードケータイ KY-01L:薄さや軽さに定評のあるカード型携帯。電池の持ちも非常に良い端末
の3種類で、いずれも料金は3万1,680円(税込)です。
iPhone等に比べるとかなり安価ですが、エントリーモデルのスマホがある程度のスペックで2万円前後であることを考えると、ガラケーの端末代金は意外と安くもないことが分かります。
端末は一括購入、12回払い、36回払いがあります。
36回払いを選択した場合の月々の支払は880円(税込)、これにガラケーの最安の「ケータイプラン」を1,200円(税抜)を組み合わせることにより、月々の料金は2,200円(税込)まで抑えることができます。
※税抜き・税込みの表記が入り混じって分かりにくいかもしれませんが、端末代金は分割払いの際、支払中に消費税が変更となっても契約時の税率が適用されるため、このような表記の仕方になっています。
なお、ケータイプランには100MBのパケット通信がついていますが通話は従量課金となります。
通話の利用料が多い場合は、「5分通話無料オプション(+700円)「かけ放題オプション」(+1,700円)の適用も検討したほうがよいでしょう。
【スマホ編】最も安い機種と、最安のプランは?
次に、スマホ端末の場合の最安の機種と月々の低コストなプランについて確認していきます。
2020年11月現在、ドコモが扱っているスマホ端末の中で1番安く入手できるのは
Galaxy A21で、価格は2万2,000円(税込)です。
機能を絞り、廉価ながらも操作性のよさも実現したシンプルスマホです。
実はガラケーよりもスマホの方が端末代金が安いという逆転現象が発生しています。
36回払いを選択した場合の月々の支払は611円(税込)で、スマホを新規契約した場合の最安プラン「ギガライト」で、通話オプションをつけず(通話は従量課金)1G未満の利用であれば2,980円(税抜)です。
さらに、ここから
・ 家族割引にあたる「みんなドコモ割」(3回線以上)
・ ガラケーからの機種変更で適用される「はじめてスマホ割」「ずっとはじめてスマホ割」
・ もしくは申し込み時点で22歳以下のユーザーに適用される「学割」
を適用することで6か月~最大12か月間、2,000円の割引が受けられこの間の最安利用料金は980円となります。
端末代を足しても、価格は税込みで1,689円、期間限定ですが条件がそろえばかなり割安で利用できることがわかりました。
お得なプランを探そう
かつて、スマホの料金が複雑で割高だった際は、その利益率を原資に「実質0円」「一括0円」のような端末の過剰な値引きが行われ、高額な違約金を組み合わせて各社で囲い込みが行われていました。
現在は法改正により、今までのような大きな端末の値引きの恩恵は受けにくくなってしまいましたが、料金プランそのものが明朗かつ(利用量が少ない場合は)安価、そして解約のハードルの低い柔軟なものになっています。
また、現在はかなり安価な端末も発売しており、年齢や「ガラケーからの乗り換え」などの条件がそろえばかなり良い条件での契約もできるようになっています。
ぜひ、ご自身がご利用できる割引等を確認しながら、お得なプランを探してみてください。
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