普段からiPhoneを使っていると、インストールしたアプリが起動できなかったり、急に再起動を繰り返してしまう「りんごループ」が発生したりする現象に見舞われることがあります。
他にも突然、インターネットへ接続できなくなるなど、いつどんなトラブルが発生するか予測することはできません。
保存されているデータを諦めて修理を依頼する前に、iPhoneの不具合を解消する方法を試して、症状が改善されるかを確認してみましょう。
iPhoneでよく起きる不具合
iPhoneでSafariを使って検索やWEB閲覧をしている時、なかなか結果が表示されず「このサイトにアクセスできません」と表示されない場合があります。
それはiPhoneの通信機能が不具合を起こし、データ通信が利用できなくなっている可能性があります。
不具合の確認方法は、アンテナの表示をチェックすることです。
普段なら契約している携帯電話会社名や、アンテナの強度を示すピクト表示がされています。
ですが不具合が発生している場合、iPhoneには携帯電話会社名もアンテナの強度も表示されず、サーチしているようなアニメーションが表示されます。
この状態は電波を掴むまで続くため、簡単に改善することはありません。
他にもiOSをアップデートやアプリのインストールをした後、突然iPhoneが再起動を繰り返す「りんごループ」の発生や、再起動後は何も表示されず画面が真っ暗なままになってしまう「文鎮化」という状態になることがあります。
りんごループや文鎮化、電波を掴まない現象も最悪の場合、Apple StoreやAppleが認定している正規プロバイダーに持ち込み、修理をする必要があるかもしれません。
まずは次の不具合の解消方法を実施して、iPhoneが正常に戻るか試してください。
データ通信に特化した確認方法:機内モードのオフ/オン
通話やデータ通信ができない状態を改善させる有効な手段は、各通信機能を再起動させることです。
しかしこの通信不能問題が発生するとWi-FiやBluetoothも利用できないことがあります。
機能別に再起動をしてもいいのですが、まとめて再起動できる「機内モード」のオフ/オンを実施しましょう。
機内モードをオンからオフに切り替えた時、サーチ状態だったピクト表示がアンテナの強度に変わり、携帯電話会社名が表示されたら改善している可能性があります。
あとはブラウザを起動して、検索結果やWEBページが表示されることを確認しましょう。
もし機内モードのオフ/オンでも改善しない場合は、モバイル通信ならSIMカードの抜き差しを、Wi-Fiならネットワーク設定を1度リセットすることで、現象が改善される場合があります。
なおネットワークのリセットはWi-Fiの設定がすべて消えてしまうので、再度設定ができるように必要な情報を手元に用意してから実施してください。
さらに深刻なりんごループや文鎮化の解消方法
通信関係の機能を再起動する機内モードのオフ/オンでも解消しない場合や、iPhoneが再起動を繰り返してしまうりんごループや、完全に起動できなくなる文鎮化に遭遇してしまった場合、どのような対応方法があるのでしょうか。
リカバリーモードを起動する
iPhoneには起動できなくなった状態から、回復させるモードが用意されています。
それがリカバリーモードです。
リカバリーモードでiPhoneを起動するには、MacBookやiMac、iTunesがインストールされているWindowsパソコンと接続した状態で、iPhoneを再起動すると起動します。
リカバリーモードで起動するとディスプレイに、iPhoneとパソコンを接続するように指示する画像が表示されます。
アップデートか復元か
これでリカバリーモードでの起動は完了です。
あとはパソコンの画面に表示されたメッセージに従って、アップデートか復元を選択しましょう。
なおアップデートは強制的にiOSをアップデート、復元はiPhoneを初期化します。
復元は内部に保存されているデータがすべて削除されてしまうので、躊躇してしまうかもしれません。
このような事態にいつ遭遇するかわからないため、定期的にバックアップを取得するか、iCloud容量を50GBや200GBに契約を変えて、意識せずにバックアップを取得しておくのもいいかもしれません。
リカバリーモードでアップデートや復元が完了すれば、iPhoneのりんごループや文鎮化は解消されているでしょう。
リカバリーで改善できなかった場合
リカバリーモードで解消できない時は、iPhoneがハードウェア的に損傷している可能性があります。
これは修理が必要になるため、Apple StoreかAppleの正式プロバイダーで修理対応するしかありません。
このようにiPhoneで不具合が見つかった場合、まずは設定のリセットやリカバリーモードによる復元を試してください。
それでも不具合が改善しない時は、修理に出す準備を始めましょう。
常日頃からバックアップをしておこう
これらの確認はiPhoneが利用できない時間を少なくすることや、修理にかかる費用を抑えることができます。
また消えてしまっては困るデータが保存されているiPhoneを、常日頃からバックアップしておくようにしましょう。
これで万が一、iPhoneが不具合で起動できなくなっても安心してデータを復元することができます。
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