dカード GOLDは高コスパなゴールドカードで、良い口コミが多いです。
その一方で、
- ドコモ利用料金の10%還元
- dポイントクラブのステージ
- ケータイ補償
に関する「騙された」「罠にはめられた」という悪い口コミも少なくありません。
果たしてこれらの口コミは本当なのか?
今回はdカード GOLDの悪い口コミについて、徹底的に解説します!
dカード GOLDでドコモの料金を払っても10%還元されない?
「ドコモの利用料金が10%還元されると聞いてdカード GOLDを作った」という人は多いでしょう。
ここだけの話、私も10%還元につられてdカード GOLDを契約しました。
ドコモ利用料金の10%還元は、dカード GOLD最大のメリットなのは、言わずもがな。
それだけに、10%還元されなかったときには「騙された!」とガッカリする気持ちも分かります。
実は、ドコモの利用料金の中にも、10%還元の対象にならないものがあるんです。
10%還元の対象となる料金
まず、10%還元の対象となるドコモの利用料金について説明します。
10%還元の対象となるドコモ利用料金は以下の通り。
- 基本プラン
- パケットパック
- インターネット接続サービス
- ギガホ
- ギガライト
一方、「ドコモ光」は全ての料金プランが10%還元の対象ですので、ご安心を。
なお、各種割引後の基本使用料、通話・通信料、付加機能使用料に対して、10%還元となります。
10%還元のための条件
対象の料金プランを契約したら、「dカード GOLDとドコモ回線の紐付け」が必須。
dカード GOLD公式サイトから「dポイント利用者情報/ご利用携帯電話番号の登録・変更」から確認・紐付けができます。
ちなみに、dカード GOLDの紐付けが完了している場合、上記サイトにアクセスすると下の画像のように表示されます。
また、dカード GOLD1契約につき、登録できる携帯電話番号は1回線のみのため、家族分の利用料金をdカード GOLDで払っていても、家族分は対象外。
一括請求サービスを利用していても、利用携帯電話番号に登録してある回線以外の利用料金は、10%還元の対象とはならないのでご注意を。
10%還元の対象とならない料金
これは罠というか落とし穴ですが、10%還元対象の料金プランを契約して紐付けしても、以下の料金は10%還元の対象外。
- 電報料
- 消費税
- 各種手数料
- 機種代金の分割支払金/分割払金
- ケータイ補償サービスの利用時の自己負担金
- ドコモ光の事務手数料・工事料
「ケータイ購入代金の分割支払金/分割払金」は金額が大きいだけに、10%還元されないのは痛い・・・
対策 1:家族カードを作ってそれぞれ料金を支払う
家族分のドコモ利用料金も10%還元の対象にしたい場合は、家族カードを作り家族分の利用料金は家族カードで支払えばOK。
本カードよりはるかにスムーズに家族カードを発行できますし、最大3枚まで発行できますので、家族全員分も十分にカバーできます。
ただし、高校生を除く18歳以上が発行条件ですから、高校生のお子さんには発行できません。
家族カード分についても、dカード GOLDとドコモ回線の紐付けを行うのを忘れないようにしましょう。
対策 2:年会費の元が取れない場合は「dカード」もあり
dカード GOLDの年会費の元が取れるかも必ず検討しましょう。
年会費は1万円(税別)で、10%還元で年会費の元を取るには、9,166円/月のドコモ利用料金が必要です。
「ギガホ」という料金プランは月額6,980円(税別。定期契約あり)なので、
- ドコモ光に加入
- 有料オプションに加入
- 有料の通話・通信を利用
- 通話定額オプションに加入
などしなければ、9,166円に届きません。
年会費の元を取るために不要なサービスを利用するなら、初めから年会費無料の「dカード」にした方が節約になります。
ギガホ+ドコモ光に加入していれば、月額9,166円以上にはなるはずですが、契約前にはMy docomoで携帯料金+光料金がいくらかは確認しておきましょう。
参考 My docomo
余談ですが、私はドコモ利用料金が安いので、毎月もらえるポイントは630ポイント前後です。
なので、10%還元では年間7560ポイント分しか貯まりませんが、年間利用額クーポンを2万円相当貰えたり、iDの利用で毎月相当なポイントを貰っているので、余裕で年間費を回収しています!
dカード GOLDの10%還元は切り捨てが多い?
「dカード GOLDの10%還元の対象にはなっているが、思ったより還元されていない」「これは罠だ」と感じる方も多いでしょう。
それは、取りこぼしが多いのかもしれません。
999円以下の端数は全て切り捨てられる
dカード GOLDの公式サイトでは「10%還元」と謳われていますが、誤解されやすい表現なので「罠にはめられた」と感じる人も少なくありません。
10%還元は、ドコモ利用料金1,000円(税別)ごとに100ポイント還元されますが、裏を返すと、999円以下の端数は全て切り捨て。
先ほど説明した「ギガホ」は月額6,980円(税別)ですので、600ポイント貯まります。
しかし、端数の980円(税別)が10%還元の対象にならないのは、もったいないですよね。
だからといって、端数調整のために不要なオプションを付けるなどしては本末転倒なので、これは仕方ないでしょう。
参考 dカード GOLD
dカード GOLDの家族カード、年会費が意外と負担?
家族のドコモ利用料金も10%還元しようと、dカード GOLDの家族カードに申し込む人もいるでしょう。
家族カードに年会費がかかることを知らないと、「騙された」と勘違いしてしまいます。
2枚目以降は初年度より年会費1,000円(税別)
dカード GOLDの本カードは年会費1万円(税別)、1枚目の家族カードは年会費が無料。
ただし、2枚目以降は年会費1,000円(税別)で、初年度から年会費が発生します。
家族カードは最大3枚発行可能なので、年会費は最大12,000円(税別)となります。
10%還元が受けられて、かつ年会費1,000円であれば、十分に安いと言えますが。
そもそも18歳未満は家族カードを発行できない
そもそも、家族カードを発行できるのは生計を同一にしている18歳以上(高校生を除く)に限られています。
18歳未満の人、高校生は家族カードを発行したくてもできません。
対策:損益分岐点を把握して利用する
年会費の元を取れるか、損益分岐点を把握して利用しましょう。
年会費12,000円(税別)なら、単純計算で年間12,000ポイント還元が必要です。
家族全体で月額1万円(月1,000ポイント還元)のドコモ利用料金を支払えば年会費をペイでき、一見簡単なように思えます。
しかし、家族全員がドコモと契約するとは限らず、そうなるとドコモ契約者にかかる負担が大きくなります。
ドコモ契約者が1人だけで税別6,980円/月(月698ポイント還元)のギガホを契約している場合、最大12,000円(税別)の年会費をペイするには、ギガホの月額料金の10%還元以外に、月302ポイント還元されなければなりません。
ただし、dカード GOLDは普通に利用しても1%還元されます。
ギガホの月額料金以外に家族全体で30,200円(税込)のクレジット利用ができるなら、1%還元で302ポイントになるので、dカード GOLDはありです。
dカード GOLDで払っても1%還元されない?
dカード GOLDを100円(税込)利用するごとに1ポイント還元、還元率は1%です。
クレジット払いだけでなく、電子マネー「iD」で支払っても1%還元されます。
十分な還元率ですが、dカード GOLDで支払うと1%還元されないものがあることは意外と知られておらず、「騙された」と感じる人が多いようです。
1%還元の対象とならないもの
以下の利用では、1%還元の対象ではありません。
- ドコモ利用料金
- ドコモの端末故障修理代金
- ドコモの分割払い端末代金の残債一括精算
- NTTファイナンスおまとめ請求
- 電子マネーチャージ
- キャッシング返済金
- 手数料・年会費
- 遅延損害金
- 回収事務手数料
- 一部の募金
- 国民年金保険料
10%還元の時と同様、「ケータイ購入代金の分割支払金/分割払金」は金額が大きいだけに、1%還元されないのはちょっと痛い。
同じくまとまった支払いとなる国民年金保険料も、対象外です。
注意が必要なのは電子マネーへのチャージで、「dカードプリペイド」へのチャージでもポイントが貯まりません。
対策:対象外の支払いは他のクレカで支払う
対象外の支払いは、他のクレカで支払うのがいいでしょう。
ドコモ利用料金の10%還元は、dカードGOLDで支払わなくても適用されるので、他のクレカで支払うとお得になるかも。
ただし、dポイント スーパー還元プログラムでは、ドコモ料金をdカード GOLDで支払う設定にしていると、ポイント還元率+1%されるので、この+1%が欲しい人はドコモ料金はdカード GOLDで支払いましょう。
普段のお買い物で最大+7%される「dポイント スーパー還元プログラム」を詳しく知りたい人は、以下の記事もぜひ。
dカードGOLDがあってもdポイントクラブで有利じゃない?
dポイントクラブは、ドコモサービスの利用状況に応じてステージが決まり、ステージに応じた特典を受けられるサービスです。
ドコモショップでこのことを聞いて、dカード GOLDを契約した人も少なくありません。
しかし、最近dポイントクラブが大幅変更となったため、「騙された!」と憤慨している人が多くなっています。
dカード GOLDを持っていても自動で最上位ステージにならなくなった
変更前のdポイントクラブでは、ドコモの契約年数やポイント獲得に関係なく、dカード GOLDを持っていれば最上位ステージになれました。
ドコモショップでは「dカード GOLDを持っていれば自動で最上位ですよ」と勧められ、カードを発行した人が多いようです。
しかし、新たなステージ制度ではdカードはステージ判定に関係なくなり、契約年数とdポイント獲得数がものをいうようになりました。
10%還元のうち9%はステージ判定の対象外
ドコモ契約年数はすぐに増やせるものではないので、手っ取り早くステージを挙げるならdポイントをザクザク貯めるしかありません。
ドコモ利用料金の10%還元ならザクザクdポイントを貯められますよね。
しかし、10%還元の内訳は、
- 1%:dポイントクラブ会員を対象としたポイント還元
- 9%:dカード GOLD特典
となっており、残念なことにdカード GOLD特典の9%還元分はステージ判定の対象外です。
要は、10%還元のうち9%分のポイントは、ステージ判定には計算されないということ。
実際、私のdポイント獲得履歴を見れば分かりますが、下の画像の「★」が付いているものがステージ判定対象ですが、dカード GOLD特典分の還元は「★」が付いていないのが分かります。
その他に、以下の方法で獲得したdポイントもステージ判定に含まれません。
- キャンペーン
- アンケートでためる
- ずっとドコモ割プラス
- ドコモ子育て応援プログラム
- 更新ありがとうポイント
- レシートでためる
- 歩いてためる
- ポイント交換でためる
- 遊んでためる
キャンペーンで貯まるポイントも大きいですが、ステージ判定の対象外なので注意しましょう。
対策:dカード GOLDを利用しよう
これに関しては急がば回れで、dカード GOLDをコツコツ利用するのがベストな対策です。
コンビニ、スーパーなどで、dカード GOLDで支払ったり、iDやd払いも使いこなせば、dポイントはバンバン貯まります。
実際、私もdカード GOLDをバンバン使いまくったおかげで、プラチナステージに到達!
ちなみに、以下のように、ポイント二重取りも効果的です。
- dポイントカード提示&dカード GOLD利用
- ポイントが多く貯まる特約店を利用
ポイントが多く貯まる特約店を知りたい方は、一度公式サイトをご確認ください。
参考 dカード GOLD
ケータイ補償が適用されない?
ドコモのクレカらしく、dカードにはケータイが被害に遭った際に補償してくれる「ケータイ補償」があります。
クレカのショッピング保険では、ケータイが対象外となっていることが多いので、この補償は貴重ですね。
dカード GOLDは補償が最大10万円(dカードは1万円)とパワフルですが、思わぬ罠が潜んでいて、全てのユーザーがその恩恵を受けられるわけではありません。
購入から3年以内
まず、購入から3年以内に被害に遭った端末でなければなりません。
端末購入後、ドコモが提供する別の補償サービスを利用しても、補償期間の開始日は変更されないのでご注意を。
紛失・盗難は警察への届出、修理不能の場合は端末回収が必要
補償の対象となるのは
- 紛失・盗難
- 修理不能(水漏れ・全損など)
上記の通りで、修理可能な故障は対象にはなりません。
まず、事故発生から60日以内に 「事故報告書(兼)補償金請求書」を記入して、dカードセンターに送ってください。
紛失・盗難の場合は利用中断手続き、警察への届出が必要です。
海外での被害も対象ですが、現地警察へ届け出なければなりません。
災害による紛失は罹災届が必要です。
修理不能の場合はドコモショップなどで修理不能であることを確認してもらった上で、端末が回収されます。
Apple製品の場合は、さらに手続きが異なります。
新端末をdカード GOLDで購入する必要
補償を受けるには、新たに同一機種・同一カラーの端末をドコモショップなどで、dカード GOLDを利用して購入する必要があります。
最新機種に交換してくれとお願いしても、できません。
利用代金の請求額から補償金額を減額することにより、補償となります。
月々の分割支払金は補償の対象外
補償の対象となる支払いは、端末の購入金額または頭金および事務手数料です。
個別購入あっせん契約や割賦販売契約などで購入した場合、月々の分割支払金は補償の対象となりませんので、補償を有効活用するなら一括払いがいいでしょう。
まとめ
数あるゴールドカードの中でも、dカード GOLDはコスパに優れたカードですが、落とし穴に注意してください。
ドコモ利用料金の10%還元は、端末の分割払い支払い分が対象外で、端数の切り捨て額も大きいのが特に注意すべき点。
ケータイ補償も、端末の分割払い支払い分が対象にはなりません。
また、dカード GOLDを持っていても、dポイントクラブのステージには関係なくなりました。
個人的には、上記の注意点や罠を考慮しても、dカード GOLDはあまりにもお得なので、ぜひドコモユーザーはdカード GOLDを利用しましょう!
参考 dカード GOLD
dカード GOLDの特典の詳細、実際に使ってみた感想などを知りたい方は、以下の記事も合わせてどうぞ!