2020年3月、大手3キャリアが5G対応プランを発表しました。
少し遅れて楽天モバイルも参入した次世代通信技術ですが、料金設定はどこも高めでなかなか手が出せない人もいるでしょう。
願わくば格安SIMで、手頃な値段で契約したいところです。
では現在の格安SIM各社の対応はどうなっているのでしょうか。
また、今後5Gはどうなっていくのでしょうか。
今回は格安SIMの5Gについて詳しくお話します。
5G対応の格安SIMは現状1社
楽天モバイルを含む4社の5G対応は非常に注目されましたが格安SIMについての報道はありません。
現在格安SIMで5G対応をしているのはLinksMateの1社のみです。
しかしそのLinksMateもすべての5G通信ができるかと言われるとそうではなく、音声SIMとデータSIMの2種類のみです。
データ + SMS SIMには対応していません。
ショートメッセージを使う際にはSIMカードの交換がその都度必要です。
格安SIMが5G対応になるには大手キャリアの整備がカギ
格安SIMで5Gが市民権を得るにはもうしばらく待たなければならないでしょう。
具体的に言うと、大手キャリアが目標として掲げている2023年がひとつの目処と考えるべきです。
なぜ格安SIMの話をしているのに大手キャリアの話が出てくるのかと言うと、それには格安SIMが使っている回線が関係してきます。
大手キャリアは、別名「プラチナバンド」と呼ばれる通信回線を持っています。
格安SIMの弱点である遅延などが発生しにくい独自回線で、キャリアごとに異なった周波数で保有しています。
一方の格安SIMは、独自の回線を持っていません。
ではどのようにしてデータ通信をしているかというとプラチナバンドを「間借りしているから」なのです。
つまり、プラチナバンドである大手キャリアの5G環境が整わなければ、格安SIMでの5G普及はまだまだ先の話になるというわけです。
各キャリアとも2023年までの整備を予定していますが、現状どうなるのかはまだわかりません。
今後の動きにも要注目です。
大手キャリアの展開と格安SIM
では、大手3キャリアの5G対応エリア拡大はどのようにして進んでいくのでしょうか。
また通信技術が変わることで私達はどのようなことをしなければならないのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
格安SIMの5G本格参入は2021年以降か
各社通信環境の整備が進められています。
ひとつの目処として、政令指定都市を含む約500の地域で5Gが使えるようになると格安SIMも対応してくるのではないでしょうか。
2021年には都市圏での普及を目指していることと、手探りのスタートから1年を切ることから各社対応できるようになってくると思われます。
具体的な料金プランなども2021年柱には発表になるでしょう。
対応SIMは各社によって異なる可能性も
5G対応のSIMが別で購入する必要があるのか、それとも既存のものに追加料金を支払う必要があるのかは今の時点ではわかりません。
先行しているLinksMateは、既存の4GのSIMに月額500円をプラスすることで対応しています。
大手キャリアのように別体のSIMを購入するパターンも考えられます。
今後の格安SIMの動きに目が離せません。
SIMフリーの格安端末はすでにある
大手キャリアでは発売されていませんが、すでに5G対応の格安端末は発売されています。
台数はまだ少なく、選べるようなボリュームはありませんがどれもその価格は1〜3万円台と現行の4G対応端末よりも安いものです。
いずれも5G先進国の中国メーカーが製造・販売しているものです。
OPPOやHuaweiという日本でもメジャーになりつつあるメーカーだけではなく、まだマイナーな領域のメーカーも注力しています。
近い将来に格安のスマホで格安の通信量で5Gを楽しめる日が来るでしょう。
焦らず注視しよう
格安SIMの5G対応はそう遠くない未来とはいえ、まだ若干の時間がかかる可能性があることがわかりました。
実現すれば今の大手キャリアよりも安く、かつ快適な通信が使えるようになることは間違いありません。
今から焦って5Gを大手キャリアで契約するのもありですが、もっと広域で使えるようになって、かつ格安で使えたほうがメリットは大きいはずです。
悩んでいる人は格安SIMで5G対応のSIMが本格的に登場するまで待ってもいいでしょう。