1台のスマホで2つの電話番号を使い分けられる、「デュアルSIM」スマホをご存じでしょうか。
名前は知っているけど詳しく知らない、使ってみたいけどどれが対応するスマホなのか知らないという人も多いでしょう。
一見便利に見えるデュアルSIMスマホですが、デメリットもあるのです。
今回は、デュアルSIMスマホの概説とメリット・デメリット、対応する端末をご紹介します。
デュアルSIMスマホには4種類ある
デュアルSIMとひと口に言っても、実は使えるSIMの種類や機能によって大きく4つに分けることができます。
まずは、その種類を簡単に説明していきます。
1. DSSS
2枚のSIMが挿入できるものの、待受はどちらか1枚というスタイルのものです。
使用するSIMの切り替えは手動で、あまりメリットは感じられないものになります。
2. DSDS
2枚分のSIMが挿入でき、かつ待受の切り替えも可能なスタイルです。
しかし、4Gと3GのSIMの組み合わせでなければ使えないため、5Gが普及しつつある現代においてはあまり使えないものと言えます。
3. DSDV
現在のスタンダードである、4G同士のSIMの組み合わせで使えるスタイルになります。
iPhoneもこの方式を採用しているため、デュアルSIMスマホといえばこのタイプと言えるでしょう。
4. DSDA
片方のSIMの番号に電話がかかってきたときでも、もう片方のSIMで通話ができるシステムがDSDAです。
一見、最も優れている機能のように見えますが、DSDSと同じく4Gと3Gの組み合わせでしか使えません。
デュアルSIMのメリット・デメリット
デュアルSIMスマホは2枚のSIMを1台のスマホで使い分けられます。
非常に便利そうに見えますが、一方でデメリットもあります。
メリットとデメリットを知っておくことで、デュアルSIMスマホを購入する基準にもなるのです。
では、メリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
メリット
デュアルSIM最大のメリットは、なんと言っても1台のスマホで2枚のSIMを使い分けられることです。
この組み合わせは音声SIM同士でも、音声SIMとデータSIMの組み合わせでも使えます。
音声SIM同士であれば、ビジネス用とプライベート用を使い分けている人もいます。
また、音声SIMとデータSIMの組み合わせで使っている人は、格安SIMで節約のために使い分けているのです。
わざわざスマホを2台持たなくてもいいので、本体ごと使い分けるようなややこしい使い分けをしなくて済みます。
デメリット
一方でデメリットとして挙げられるのは、通信費が単純に増える点です。
2つのプランで契約をするわけですから、何も考えずに使い始めると、SIM1枚で使ったときより高くついてしまうこともありえます。
格安SIMの宣伝で「通信費が安くなる」という謳い文句がありますが、これは組み合わせ次第であることに注意が必要です。
また、DSDA以外の場合はスマホを2台持ちにしたほうが便利な場合もあります。
片方が通話中の場合、もう片方で別の電話をすることができるからです。
最初からデュアルSIM一択で考えるのではなく、自分の使い方にあったほうを選びましょう。
デュアルSIM対応端末
現在、デュアルSIM(DSDV)対応のiPhoneの機種は以下のとおりです。
iPhone 12
iPhone 12 mini
iPhone 12 Pro
iPhone 12 Pro Max
iPhone SE(第2世代)
iPhone 11
iPhone 11 Pro
iPhone 11 Pro Max
iPhone XS
iPhone XS Max
iPhone XR
現行モデル最安で言えば、「iPhone SE」となります。
しかし、iPhoneのデュアルSIMは、普通のSIMとeSIMと呼ばれる特殊なものです。
一方のAndroidは、対応端末が多いので選びたい放題といってもいいでしょう。
iPhoneのような制限がないため、両方とも別々のSIMを挿入することができます。
特におすすめなのは、以下の3台になります。
・ AQUOS sense4
・ Xperia 1 Ⅱ
・ OPPO A5 2020
特にOPPO A5 2020は、端末価格2万円台で購入することができます。
デュアルSIMスマホを試してみたい人にはおすすめの端末です。
組み合わせ自由自在
デュアルSIMの種類とメリット・デメリット、利用できる端末をご紹介しました。
1台で2つのSIMを同時に管理できるメリットは大きく、また、組み合わせ自由自在なので好みの使い方ができます。
また、対応端末もAndroidに軍配は上がりますがiPhoneを含めて対応機種が多いことも分かりました。
デュアルSIMスマホ、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。