ガラケーのサービスはまもなく終了してしまいます。
中には「ガラケーが使えなくなったら携帯はいらない」という人もいます。
利用者にそう思わせてしまう理由はいくつかありますが、そのひとつに月々の料金があるでしょう。
ではなぜ同じ通信機器なのに、スマホとガラケーで料金に差があるのでしょうか。
今回はその理由について紹介します。
スマホ・ガラケーの平均携帯料金
2020年にMMD研究所が実施した「通信サービスの料金と内容に関する実態調査」によると、スマホユーザーの月額料金の平均は、大手3キャリアで約8,300円、格安SIMでは約4,400円です。
その一方でガラケーユーザーの平均は約2,500円と、大手キャリアの1/3となっています。
これではスマホの月額料金が高いと言われても仕方ありません。
もちろん契約しているキャリアによって違うのですが、「ガラケーが使えないならもう携帯はいらない」と言われても無理もなさそうです。
なぜスマホとガラケーの料金は違うのか
では、なぜスマホとガラケーで月額料金に差があるのでしょうか。
それは、契約しているプランが深く関係しています。
現在、ガラケーを利用している人は、3G回線がほとんどです。
現状新たに契約できる回線は4G対応のフィーチャーフォンですが、そもそもデータ通信をメインで使っていない人ばかりです。
メールができればいいという人には、今でも根強い人気があるのです。
対してスマホの場合は、アプリをはじめとしたデータ通信をメインとしたものです。
使用量そのものが多いため、必然的に利用料金は高くなるのです。
月額料金に大きな差が開いている背景には、利用目的というれっきとした違いがあるのです。
大手3キャリアのスマホ・ガラケーの料金の差
では、大手3キャリアごとのスマホ・ガラケーの料金の差を見ていきましょう。
なお、条件として割引やオプションはないものとし、契約は2年契約のものに限定します。
また、ガラケーのプランも4G対応のフィーチャーフォンのものに限定しました。
ドコモ
ドコモのスマホプランは「ギガホ プレミア」と「ギガライト」の2つです。
「ギガライト」は使ったデータ容量に応じて月額料金が変動しますが、最低でも1GBで3,278円です。
対して「ギガホ プレミア」は定額制で、4Gなら7,205円、5Gなら7,315円となります。
一方のガラケーは、ケータイプランのみで、月額料金は1,320円です。
容量は100MBしかなく、ネットを使うことには向いていませんが、電話メイン、メール程度の利用なら十分でしょう。
1番高い「ギガホ プレミア5G」と比較すると、5倍以上の差があるのです。
au
auはスマホの料金プランが豊富で、自分に合ったものを選択しやすい特徴があります。
1番安いのは「ピタットプラン5G」で、1GB未満なら月額3,278円です。
逆に最も高いものは「使い放題MAX 5G ALL STARパック」の9,988円と、これだけでも3倍以上の差があります。
対してauのガラケーの料金プランは4種類あり、最安は「VKプランS(N)」の1,097円です。
1番高いものでも「ケータイカケホプラン」の3,278円で、こちらは1GBのデータ通信量がついてきます。
1番高いもの同士を比べても3倍の差があるのです。
ちなみに前者には、月額1,100円分の無料通話オプションがついています。
ソフトバンク
ソフトバンクのスマホプランは、ライトユーザー向けの「ミニフィットプラン+」とヘビーユーザー向けの「メリハリ無制限」の2つです。
最安は「ミニフィットプラン+」で1GB未満の場合の3,278円、最高は「メリハリ無限」の7,238円です。
月間3GB以上データ通信を使う場合は「メリハリ無制限」の加入がいいでしょう。
これに対してソフトバンクのガラケーの料金プランですが、実は先の2つも使うことができます。
ただ、データ通信なしの「ケータイ通信プラン」は月額1,078円と比べ物にならないぐらい安く設定されています。
「ケータイ1GBプラン」でも2,728円なので、高いもの同士を比較しても約2.5倍の差があるのです。
利用目的で変わります
スマホとガラケーの月額料金に差がある理由を紹介してきました。
携帯電話のニーズが通話からマルチになっていったため、データ通信に特化したプランが誕生し、それに伴って料金が高くなっていった背景があることがわかりました。
ガラケーからスマホへの乗り換えに抵抗がある場合は、今回紹介したフィーチャーフォンプランを検討しましょう。