「スマホが抑うつの原因になる」。
にわかには信じがたい話ですが、残念ながら医療の世界では関係性が指摘されています。
特に新型コロナウイルスの感染拡大に伴った自粛生活で、大人から子どもまで関係なく抑うつ状態になってしまった人もいるようです。
この記事では、スマホが抑うつの原因になる理由やその他の不調について解説します。
スマホが与える悪影響
2008年にiPhoneが日本に上陸して以降、日本国内では急速にスマホが普及しました。
今では国民全員がスマホを持っているといっても過言な状態ではなく、持っているのが足り前になっています。
コロナワクチンのワクチン接種では、高齢者がスマホでの申し込み方法が分からなくなって混乱になった話題も記憶に新しい話です。
スマホは電話機というよりも「最強の暇つぶしツール」の側面があります。
面白い物には没頭していき、ホルモンが分泌されるのはスマホでも同じこと。
正確に病名として認定されたわけではありませんが、スマホなしでは生活できない人のことを「スマホ依存症」と呼んでいます。
抑うつはスマホ依存症の一部
スマホをつい使いすぎると、抑うつ状態になるのはある意味正解です。
スマホがなければ不安が募り、ひどいと手が震えたり、不安感に襲われたりすることもあります。
実は抑うつ症状はスマホ依存症のひとつと考えられており、因果関係があるのではないかと議論されているのです。
スマホ依存症は、スマホが原因ではないかと思われる不調を総合してつけられた名前です。
正式な病名ではないものの、スマホの使い過ぎが人体に多大な影響を与えることは間違いないといわれています。
スマホ依存症が起こる原因
人がなぜスマホ依存症になるのかのメカニズムは、はっきりわかっていません。
「依存症」と呼ばれているので、アルコールやギャンブルと同様に、脳の働きによって快楽を得ていることはわかっています。
この快楽物質がコントロールできないために、依存症になってしまうのです。
快楽物質を分泌し続けるには、スマホを触り続けるしか方法がありません。
結果としてスマホなしの生活ができなくなってしまい、病院でスマホ依存症と告げられるのです。
医師によってはスマホ依存症を病気と認識しておらず、別の病名を診断することもあります。
しかし、スマホとの因果関係を否定する医師は少ないため、スマホが原因の不調ならスマホ依存症だと思っていいでしょう。
スマホ依存症で起こるその他の病気
スマホ依存症による病気や不調は、抑うつ以外にも数多くあると考えられています。
精神的な症状
抑うつと同じく、精神的な症状が出てくることがあります。
睡眠障害やイライラ、不安感がそれです。
ひどくなるとうつ病になることもあります。
原因はスマホ画面から発せられる光の刺激。
ブルーライトもそうですが、スマホは人の目で見ている以上に強力な光を放っています。
使う時間が長くなればなるほど脳は刺激を受けるので、使いすぎないことがスマホ依存症予防につながります。
肉体的な症状
肉体的な不調が出る場合もあります。
ドライアイや視力低下のような眼球の不調に加え、猫背やストレートネックなどの骨格的な異常が出ることも報告されています。
特にストレートネックに関しては頭痛や肩こりの原因になり、日常生活に支障をきたすことも。
肉体的な不調ですが、これらもスマホ依存症に関連付けられている不調です。
スマホと上手に付き合おう
スマホが抑うつにつながる理由は、徐々に改名されつつあります。
スマホを触る時間が長くなった昨今、意識的に使う時間を決めるなどの対策が必須でしょう。
不調が出てからでは治らないこともあるため、予防としてスマホと上手に付き合うことを忘れてはいけません。