突然ですが、スマホの寿命は何年?と訊かれて皆さんは答えられますか?
ほとんどの人はプランの縛りがなくなる2年ないし前後ぐらいで買い換えることが多いのではないでしょうか。
そのため、いざスマホの寿命と言われても返答が難しいはず。
「そもそもスマホに寿命なんてあるの?」という声が聞こえてきそうですが、実はスマホにも寿命があります。
今回はスマホの寿命と言われる年数とその理由、寿命が縮んでしまう間違った使い方や伸ばす方法をお伝えします。
スマホの寿命は何年?
スマホが爆発的に普及した現代においても、ガラケーと呼ばれる旧式の携帯電話を使っている人がいます。
生産終了からはや3年、この時点で現在ガラケーを使っている人は3年以上のユーザーというわけですが、ことスマホにおいてはそんなに長く同じ端末を使っている人はそうそう見かけません。
では、スマホの寿命とは何年ほどなのでしょうか。
そして各キャリアはなぜ2年で買い替えを勧めるのでしょうか。
本章ではスマホ本来の寿命と、2年縛りの理由についてお話します。
何事もなければ5年は大丈夫
結論から言えば、スマホの寿命はおおむね5年前後と言われています。
ただしこれは、落としたり水没させたり、あるいは酷使しなければのお話であって、
使用状況が適切である場合に限ります。
適切な状態とは定義が難しいのですが、落とさない、水気に近づけない、長時間連続使用しないといった点が基本的な事項です。
使用しないというのも選択肢の1つではありますが、これでは比較対象にならないので普通に使用されているスマホを対象として考えてください。
ほとんどの場合、毎日のレベルで使用するので5年未満で寿命を迎えることが多いのです。
もちろんメーカーによって耐久年数は変わりますので、あくまでおおよその数字として理解をしておいてください。
なぜ「2年縛り」なのか?
平均して5年は使えることがわかった段階で、ではなぜキャリアは「2年」という数字をスマホの買い替え時に言ってくるのでしょうか。
もちろん新機種が出ている、データ通信が早くなったなどの端末の進化も理由の1つではあります。
しかし、「2年」の一番の理由はスマホのある部分が深く影響しているのです。
それは「バッテリー」です。
実は「平均して5年は使える」というのはスマホ本体だけの話であり、バッテリーとは別の問題になります。
バッテリーはほぼ100%のスマホがリチウムイオンバッテリーを使用していますが所詮は消耗品。
充電したり、使ったりを繰り返せばおのずと弱ってきてしまうのです。
スマホの交換時期を2年としているのはちょうどこのバッテリーの寿命が2~3年ぐらいだかと言われています。
スマホ本体にバッテリーが埋め込まれ、取り外せない非分解のスマホが多いため本体ごと交換するしかないのです。
これが料金プランや交換推奨時期が2年に設定されている「2年縛り」の真相です。
スマホの寿命を削る5つの原因と対処法
スマホの寿命は本体が約5年、バッテリーが2~3年であることがわかりました。
しかし、使い方や使用環境によってこの寿命は大きく前後します。
本章ではスマホの寿命を縮めてしまう5つの要素を紹介します。
ついついやりがちなことや、使用環境上どうしても避けられないものもありますが、一般的に言われている内容なので参考にしてください。
充電の仕方が悪い
充電にもきちんとしたやり方があり、それを守らないとバッテリーの寿命が早くなってしまいます。
まず、頻繁に充電をする人は注意が必要です。
「常に100%でないと気が済まない!」という気持ちはよくわかります。
しかし、リチウムイオンバッテリーには充電回数の上限のようなものがあり、大体500回と言われています。
これをハイペースで超えてしまうとバッテリーが先に寿命を迎えてしまうのです。
また、長時間充電器につなぎっぱなしであったり、充電がないまま放置したりするのもバッテリー的にアウトです。
本体より先にバッテリーが寿命を迎えてしまいます。
対処法としては、バッテリーの充電は残量が20%になってから、寝ているあいだのつなぎっぱなしを避けることが重要です。
特に寝ているあいだの充電は、自分がスマホを触らない時間でもあるのでついつい時間を充てがちです。
100%になったら取り外せるように睡眠時間をコントロールするのは人体的によくないので、チェックできる環境下で充電することをお勧めします。
もし外出先でバッテリーが減るのが怖いというのであればモバイルバッテリーを使うことです。
あまりバッテリーにはよくないかもしれませんが、長時間つなぎっぱなしにはならないので、不安な人はこちらで対処も可能です。
環境が過酷
強度や耐性が大きく向上してきているとはいえ、スマホも所詮は機械です。
使用環境によっては本体に大きな負担がかかっていることを皆さんはご存知でしょうか。
例えば暑すぎる環境で使用していると、本体が処理できる熱量を超えてしまい適切に作動しなくなる恐れがあります。
また、逆に寒すぎる環境下でも、バッテリーがうまく機能せず、結果寿命が早くなってしまいます。
実は取扱説明書にも同様のことが書かれています。
あまりに過酷な環境で使用を続けることは、人体同様目に見えない負担がかかっていることを覚えておきましょう。
この対策は少々難しいのですが、暑すぎず寒すぎない環境で使用することです。
とはいえ主に外出先で使うことも多いだけになかなか環境は選べません。
手を濡らすときはきちんと拭いてから使用してください。
また、カバーをしている場合はスマホ本体とカバーの間に10円玉を挟むのもありです。
熱伝導率がいい銅製なので、ある程度スマホの熱を10円玉が奪ってくれます。
寒い場合も同様で、手を温めてから使うほうがいいでしょう。
しかしカイロを当てるのだけは絶対にしないでください。
最高で60度にも達するので、スマホには負担になってしまいます。
直接当てないようにしましょう。
水濡れ
防水機能も年々進化していっている一方で、それでも完全防水の端末はまだまだ少数派です。
といっても、完全防水であったとしても、スマホの水濡れは厳禁です。
スマホは小さな電子基板にいくつもの半導体で構成されています。
電子基板は総じて水に弱く、長時間拭きとられないままだとサビたり変形したりする恐れがあります。
もちろんスマホの電子基板を分解して拭き上げるなんてことはできませんので、水濡れは避けましょう。
完全防水であったとしても過信は禁物です。
水濡れしそうな時には手元においておかないことが一番の対応策になります。
お風呂やキッチンなどでは使用しないことをお勧めします。
また、汗を大量にかくひとはポケットに入れるのもあまりよくありません。
ただの水分ではなく塩分が混ざっているのがさらに厄介で、基盤へのダメージは真水の比ではありません。
できる限りポケットから出しておくほうがいいでしょう。
外からの衝撃
水濡れと同じく、外からの衝撃もできる限り避けましょう。
内部の電子基板もそうですが、一番大きなダメージを受けるのは液晶画面です。
保護フィルムをつけていたり、全体を覆うケースに入れていたりしていて、当たり所が悪ければ液晶画面は割れてしまいます。
スマホの操作で欠かせない部分なだけに、割れてしまえば動作しなくなることも考えられます。
完全に落とさないことは不可能だったとしても、極力落とさないような工夫が必要です。
カバーに入れておく事は無駄ではありませんので、入れている人はそのまま使いましょう。
液晶保護フィルムもある程度衝撃に耐えられるものをお勧めします。
また、落とさないために首からかけられるストラップを使用するのも方法です。
そのまま放置
「じゃあ、動かさなければいいんじゃない?」と思った人もいるでしょう。
確かに適切な環境で置いておけば寿命が縮むリスクは大幅に軽減されます。
しかし、スマホも機械ですので動かさなければバッテリーの不調が起きます。
特に充電がない状態のままで放置しておくと、その少ない充電で作動しようとバッテリーに負荷がかかります。
結果、バッテリーの寿命が早くなり、本体ごと交換しなければならなくなるのです。
バッテリー残量が20%未満になったら充電するようにする、時々でも使ってあげる事がスマホにとってはちょうどいいのです。
メイン端末ではなくてもWiFi環境があるのであれば、それを駆使して使うようにしましょう。
寿命を迎える前にやっておきたい3つのこと
スマホの寿命を延ばす方法を紹介しましたが、どんなに適切に使っていてもいつかは寿命を迎えます。
他の家電製品であれば、買い換えて設置すれば済みますが、膨大なデータを保存しているスマホはそう簡単にはいきません。
ここではスマホが寿命を迎える前にやっておきたいことを2つお話します。
普段からできることもありますので、いつ何時寿命を迎えてもいいように準備しておきましょう。
バックアップの準備
電話帳や写真のデータを残しておかないと、スマホがうんともすんとも動かなくなってしまってからは手遅れです。
業者に依頼してもいいのですが、データの取り出しは高額な費用がかかります。
無用な出費を出さないために、日頃からバックアップを取っておく事が重要です。
やり方はさまざまありますが、iPhoneであればiCloudへ保存を、Androidであれば同期したGoogle DriveやSDカードに保存をしましょう。
クラウドで保存する場合はパスワードを忘れないようにしてくださいね。
他にもバックアップ用のアプリが無料で公開されています。
本体のストレージをアプリの分圧迫しますが、それでもいいという人は使ってみてもいいでしょう。
なお、バックアップは自動でできる設定がありますので上手く使用しましょう。
データ移行
電話帳データなどの移行は先に紹介したとおりです。
しかし、アプリデータに関しては事前に準備をしておく必要があります。
特にSNSに関しては、プライバシー保護の観点から、事前にパスワードなどを設定しておくようにしましょう。
特に注意したいのはLINEで、引き継ぎ情報を設定していなくても別の端末に移行することはできます。
しかし、過去のトークは設定していなければすべて消えてしまうので、大事なやり取りをスマホでしている人は事前に設定しておきましょう。
また、登録したアカウント名やパスワードを忘れないように管理しておかなければいけません。
忘れてしまうとデータいこうができなくなってしまいます。
管理用のソフトがパソコンやモバイル端末で公開されているのでそれを使用してもいいでしょう。
スマホの買い替え時期はいつ?
結局スマホの買い替え時とはいつなのでしょうか。
各キャリア推奨の2年で買い換えてもいいでしょうし、新モデルが出たタイミングでもいいでしょう。
しかし、決してやすい買い物ではないのでできる限り同じ使い通したいところ。
それでも買い替え時はいつかはやってきます。
ここでは明確に買い替え時となるタイミングを3点紹介します。
充電が1日持たなくなったとき
バッテリーの持ち時間は今や大切な機種選びの基準となりました。
ですが長く使えば使うほど、内蔵されているリチウムイオンバッテリーは劣化をしていきます。
「最近電池の減りが早くなったな」と感じても、明確にいつが寿命なのかは分かりにくいところです。
1つの基準として、フル充電しても1日バッテリーが持たない場合は寿命と考えてもいいでしょう。
当然ですが、モバイルバッテリーを使わず、かつ動画を長時間見るなどの酷使しなかった場合です。
メーカーによるバッテリー交換での対処もできますが、そうなるとしばらくは代機になること、データの引き継ぎやバックアップが必要な事を考えれば買い替え時期と判断できます。
よほど思い入れがあるなら話は別ですが、メーカー修理も期限がありますので買い換えてしまった方がいい場合もあります。
液晶にひびが入った時
液晶にひびが入ってしまった場合も交換基準の1つです。
フィルムをしている人は1度はがすなどしてみなければ分からないので注意が必要です。
スマホはガラケーと違い、画面に直接触れることで操作をします。
そのため液晶画面に直接ひびが入っていると誤作動を起こし、操作不良となります。
またひびの部分から水やホコリが入れば作動どころの問題ではなくなってしまいます。
こちらも修理で対応は効きますが、バッテリーと同じく修理費が高くなる傾向にあるので思い切って買い換えた歩いいでしょう。
2年利用した時
おとなしくキャリアの言う事を聞いて2年で機種変更してもいいでしょう。
というより、それが一番安全かつお得な方法かもしれません。
バッテリーの寿命と修理費、それに本体の耐久年数を考えればもったいない気もします。
しかし、ほとんどのキャリアが2年かんというスパンで割引を実施していること、中古価格でもそこそこの値段で売れることを考えれば決して悪い選択肢とは言えません。
また、2年も経てば同じ機種の上位モデルやで新機能を追加した今よりもいいスマホが手にはいる可能性は高いです。
使えたらそれでいいという人や、新機種をお得に買いたいという人は2年ごとに買い換えるのもいいでしょう。
まとめ
おさらいすると、スマホ本体の寿命がだいたい5年前後、バッテリーが2~3年という結果になりました。
もう一度言っておきますが、この数字はあくまでも目安であって、必ずその期間使えるというわけではありません。
使用環境もそうですが、機械にも個体差があることを忘れてはいけません。
愛着のあるスマホを手放すのは少々心苦しいかとは思いますが、限界まで使ってある日突然動かなくなってしまうよりはマシでしょう。
どの判断をするかは皆さんにおまかせしますが、寿命ダナと感じる前に使用環境を見直し、少しでも長く使えるよう心がけましょう。
そして、紹介したような異常が出てきたら、使い切ったと思ってスマホとお別れする必要もあるのです。
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