2021年10月18日に開催されたAppleスペシャルイベントで、Apple Musicの新しいプラン「Voiceプラン」が発表されました。
イベントの中ではサービス開始時期について「今秋」としか説明がなく、具体的なサービス開始日などはいっさい発表されませんでした。
あれから数か月が経過して12月に突入した今、未だにサービスが開始されていません。
ですがそろそろサービス提供が開始されるというニュースが入ってきました。
どんなタイミングでサービスが開始されるのか、Voiceプランはどんなユーザに適しているのかなどを合わせてチェックしてみたいと思います。
Voiceプランの特徴
Apple Musicのサブスクリプションプランとして提供されるVoiceプランは、Apple Musicのサービスが限定されたサービス内容になっています。
Voiceプランでも利用できるサービスは、9,000万曲の再生数や無料トライアル期間、全部のApple製デバイスからライブラリへアクセスできるなど、iPhone以外のデバイスでライブラリに登録した楽曲にもアクセスすることができます。
ライブラリからiPadやHomePod miniでも再生することができるので、利用方法は他のプランと変わりがありません。
ただ違う点はApple製のデバイス以外では再生できないため、Google Homeやプレイステーション5、Androidスマホなどで楽しむには違うプランを検討しなければなりません。
またVoiceプランでは、2021年に提供が開始されたロスレスやハイレゾロスレス音源、Dolby Atmosや空間オーディオの再生には対応していません。
またライブラリに登録した音楽をダウンロードすることもできないため、外出先で利用する場合はデータ通信費が都度かかってしまうことになります。
契約しているデータプランが低容量の人は、楽曲自体の容量は少ないのですが、ちょっとだけ注意しないといけないでしょう。
その他にもミュージックビデオや歌詞カードの表示、使いたい機能の一部が利用できないなど不便に感じてしまうかもしれないサービス内容となっています。
音楽の再生方法も「Siri」を起動して、「落ち着いた曲をかけて」とか「こういう感じの曲をかけて」と依頼して再生することになるので、いちいちiPhoneを操作する必要がなくなります。
これをどう感じるかによって、Voiceプランを受け入れられるか受け入れられないかが決まってくるでしょう。
開始時期とエリアはどこ?
Appleが発表したサービス開始時期は今秋となっているのですが、12月に入っても開始されていません。
ですが12月7日にリリースされたiOS15.2のRC版の紹介文の中に、Voiceプランの詳細が記載されていることから同バージョンの正式版から提供が開始されることがわかりました。
なお、RC版はベータ版の最終版にあたるバージョンのため、近いうちiOS15.2の正式版がリリースされるでしょう。
もしかすると記事公開時点ではiOS15.2がリリースされ、利用できるようになっているかもしれません。
Voiceプランが利用できるエリアについてですが、サービス開始当初はオーストラリアやドイツ、アメリカや日本など17か国となっています。
無料提供期間と価格
Voiceプランは月額480円なので、標準プランよりも安く利用することができます。
ですがその分、先述したような一部サービスが利用できない制限がかかってしまいます。
ただ、Voiceプランも利用初めに無料のトライアル期間があるため、Siriからの操作で選曲したりプレイリストの選択をしたり、自分の使い方にあっているかを確認してから、正式契約をするようにしましょう。
安さだけで選んでしまうと失敗する可能性もあるから、まずは無料トライアルでしっかり確認して特に問題がないと判断できたら登録して利用しましょう。
Voiceプランを選ぶ人
Voiceプランを選ぶ人は、ロスレス音源の再生や10万曲をライブラリに登録して、ダウンロードできなくても困らない人になります。
そしてSiriですべて操作することに違和感を感じないことが重要かもしれません。
ただ、どうしてもiPhoneから操作をしたい人なら、標準プランしかありません。
また音楽だけではなくゲームやiCloudなどのサービスを利用したい人は、Apple Oneの契約を考えた方がいいかもしれません。