梅雨時期のジメジメした嫌な気分を払拭するために、晴れ間を狙ったウォーキングやサイクリングなどのワークアウトで、気分転換される人も少なくないでしょう。
そんなウォーキングやサイクリングに、役立つのがマップアプリです。
ただ、これまでのマップでは、あるサービスが利用できなかったのですが、それがようやく利用できるようになりました。
いったいどんな機能なのか、さっそくチェックしていきましょう。
サイクリングでルート案内が可能に
ランニングやサイクリングの時、これまで走ったことがある道を進むのもいいですが、今まで一度も走ったことがない初めての道を進むのも、新しい発見があって楽しいものです。
そんな初めての道を進むときに便利なのがマップですが、Appleの純正アプリは徒歩や自動車のルート案内はありますが、自転車によるルート案内は利用することができませんでした。
これが理由でサイクリングのときは、Google Mapなどのサードパーティーアプリを利用するしかありません。
実は2019年に開催されたWWDC2019で発表されたiOS14の新機能、サイクリング時のルート案内は、海外では一部の地域で提供されていましたが、日本では提供されていませんでした。
それが5月27日に提供が開始され、自転車でのルート案内が利用できるようになりました。
これでサイクリングのときに目的地までどのくらいの時間がかかるのか、どの程度の高低差があるのか、どんなルートで進むことができるのかなど、自転車で走る際の注意ポイントを把握することができます。
サイクリングのルート検索では、できるだけ平坦なルートで進みたいと思う人も多いと思いますが、そんな希望を叶える坂道を利用しないルート検索や、県道や国道など交通量の多い道を走行するのは危険なため、走行ルートとして利用しない検索も可能となっています。
さらに自転車で走行中にルート案内が入るとき、iPhoneがスリープに入ってしまうと走行中にスリープを解除しなくてはなりません。
マップアプリは走行中のルート読み上げタイミングで、スリープを解除することができるようになります。
どれだけ便利な機能なのか、さっそく休日に自転車のルート案内ででかけて見ることにしました。
«画像元:App Store»
実体験!自転車のルート案内
実際にマップを使って片道約10kmの道のりを、自転車で走行することにしました。
iPhoneをポケットにしまった状態で、ルート案内をしながら走行したのですが、ルート案内を音声だけで利用していると、案内通りに曲がれずに行き過ぎてしまうことがあります。
そんなときは「経路に戻る」といった内容を案内してくれるため、ルートを間違えていることに気つかせてくれます。
大きな通りであれば交差点にある名前を読み上げてくれるのですが、路地などに入ってしまうと「数百メートル先を左方向」という案内で、曲がるポイントを間違えてしまうことがありました。
曲がるポイントの案内も、場所によっては「次の一時停止標識を右方向」といった案内をしてくれる場所もあるので、このような形の案内が多くなるともう少しルートを間違えずに、走行することができるようになるでしょう。
これは、Appleのマップ制作に関する情報がもっと集まれば可能なアップデートだと思うため、この先のブラッシュアップされたマップアプリに期待したいと思います。
他にもアップデートが
マップのアップデートは自転車のルート案内が利用可能になっただけではありません。
徒歩のルート案内のときにカメラで映し出した映像に、ルート案内の方向をAR(拡張現実)で表示する機能があります。
このARルート案内が利用できるエリアが増えました。
これにより建物の向こう側に続く道を把握することができ、より目的地をイメージしやすくなります。
これらの機能は提供されているエリアの特徴から、繁華街などで提供されていることが多いため、目的地を探すのに役に立つこと間違いありません。
上から見たマップより、現実の世界に矢印で進む方向を教えてくれるので、曲がるポイントを間違えるということはなくなるでしょう。
しかもリアルタイムにカメラが捉えた映像に矢印を表示させているため、歩きスマホより危険性は少ないといえるかもしれません。
ただし歩きスマホであることには変わりがないので、細心の注意を払って利用するようにしましょう。
まだ見ぬ新しいマップ機能
WWDC2022では、iOS16に搭載されるマップアプリの新しい機能が発表されました。
それがSuicaやPASMO残高をチェックしてリマインドしてくれる機能や、設定した目的地までに「ちょっと寄り道したい」ときのルートも、合わせて検索することができるようになります。
iPhoneでもApple Watchに搭載されているようなアクティビティが追加されるので、ムーブの輪っかを閉じるためにサイクリングやウォーキングにマップアプリを利用して、楽しく運動しましょう。