2016年にサービスを開始したApple Payは、クレジットカードやデビットカード、交通系ICカードをiPhoneに登録して、家電量販店やスーパーマーケット、コンビニエンスストアなどで支払いに利用できるキャッシュレスサービスです。
Apple Payの登場後、PayPayやLINE PayなどQRコードを利用した決済サービスが数多く登場しました。
これらは、利用する決済サービスごとに専用アプリをインストールしたり、ユーザ登録したりする必要があります。
気がつくとホーム画面はアプリだらけになり、登録したユーザIDとパスワード管理が負担になるばかりです。
ですが次にリリースされるiOS14.4から、決済アプリやユーザIDを個別に管理する必要がなくなるかもしれません。
それはApple Pay決済で表示されるアイコンに、QRコードが描かれたデザインが見つかったのです。
Apple PayがQRコード対応になるメリットとデメリット
実はApple PayがQRコード対応になるという噂は、2020年7月ごろに提供されたiOS14のベータ版の中からも示唆する情報が見つかっていました。
もしかすると、AppleはiOS14の正式リリースで、Apple PayのQRコード対応させたかったのかもしれません。
QRコード対応のメリット
そんなApple PayのQRコード対応は、どんなメリットをユーザにもたらすのでしょうか。
メリット(1) Walletアプリで一元管理できるようになる
Apple PayでQRコード決済ができるようになると、Walletアプリに各決済サービスを登録できるようになります。
支払い時に個別の決済サービスアプリを起動する必要がなくなり、これまで以上に利便性の向上が見込めそうです。
さらに支払い元も一元管理できれば、クレジットカードや銀行口座からのチャージができるようになったら、今以上に便利になるかもしれません。
メリット(2) 非接触式カードリーダが不要に
これは店舗側の話になりますが、Apple Payを導入するには非接触型でiDやQUICPay、SuicaやPASMOに対応したPOS端末の導入が必要でした。
すでに店舗で導入されているQRコードの決済サービスでも、Apple Payが使えるようになるので、QRコード対応の決済サービスを導入する店舗が増え、キャッシュレス化が加速するでしょう。
メリット(3) Appleの厳重なセキュリティー下でサービスを提供
キャッシュレスによる支払いでは、PayPayや7Pay(セブンペイ)など不正利用や不正アクセスが発覚し、セキュリティー強化の追加対策やサービス廃止にまで追い込まれました。
Apple PayはFace IDやTouch IDの生体認証と、Appleのセキュリティーポリシーにより、非常に厳重に守られたサービスです。
そのためサービス開始以降、不正利用などは発覚していません。
2017年に一度だけApple Payの不正利用が報じされましたが、これはクレジットカード会社側の過失で、Apple Pay自体のセキュリティーが脆弱であることが原因ではなかったのです。
QRコード対応のデメリットは
Apple PayのQRコード対応は、各決済サービスを提供している企業の利益率が下がってしまう恐れがあります。
またApple Pay導入するために必要な、設備を販売している企業の売り上げが下がってしまうかもしれません。
キャッシュレス決済が求められる時代に
新型コロナウイルス感染症で日々、感染者数が増加しています。
コロナの感染経路は飲食店以外にも、お金を経由して感染している経路もあるといわれています。
こんな時だからこそ、キャッシュレス決済を利用できる環境をもっと増やし、多くの人が利用できるようにすれば、店員や利用者の感染拡大を防ぐ一つの方法になるのではないでしょうか。
AppleはiOS14でQRコード決済方法をApple Payに取り込み、サードパーティーが利用しやすいAPIを提供することで、Apple Payを利用した決済できる店舗を拡大しようとしていたと思われます。
すでにアイコンは見つかっています。
あとはQRコードに対応したApple Payの仕組みを搭載して、次回リリースされるiOS14.4正式バージョンで対応するでしょう。
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