最近のスマホは海外メーカーの機種ばかりで、日本のメーカーは少しずつ撤退して日本国民としては悲しいことこの上ありません。
そんな中でも奮闘しているのが、我らが富士通!
富士通のarrows Be 3(アローズビースリー)は日本国内で作られた正真正銘のメイド・インジャパン。そこに痺れる憧れるうううう。
arrows Be 3はドコモのスタンダードモデルとして、ほぼ最安の機種であることが特徴ですが、「使いにくいのでは?」と不安になりますよね。
そんな疑問に答えるべく、今回はarrows Be 3を使い倒してみたので、実機レビューと評価をしたいと思います。
- 評価・使ってみた感想
- スペック・性能・機能
- 実際の使用感レビュー
- メリット・デメリット
- 数万円安く買うコツ
arrows Be 3 F-02Lの評価
結論から先に述べます。arrows Be 3を評価すると以下の通り。
まずは良い点。
- 2019年発売モデルで機種価格が最安
- 低価格の割にバランスの良い性能
- 有機ELディスプレイの画質が綺麗
- バッテリーが結構長持ち
- 落としても画面が割れにくい
- ハンドソープで洗えるので清潔に保てる
- イヤホンジャックとストラップホール有り
- シニアでも使いやすい作り
- 日本国内で作られた安心感
次に悪い点。
- 操作時のレスポンスが良くない
- カメラは夜景や暗所での撮影に弱い
- ポートレート撮影の精度が低い
- 高解像度のゲームでラグが目立つ
- 音質・音量は微妙
- 本体容量が32GBと小さい
- ワイヤレス充電には非対応
arrows Be 3を一言で評価すると・・・
3万円の機種価格を考えると十分に使える機種だが、あくまでライトユーザー向け。
スクロール時にカクついたり、マルチタスクだと処理が重く、またカメラも夜の撮影に弱いので、使う人を選ぶスマホ
こんな感じ。
実際に使ってみた感想としては、機能が豊富でハンドソープで洗える点や頑丈な設計は個性的で面白いですが、やはり性能のパワー不足を否めません。
なので、スマホがネット検索・動画視聴・SNSなど中心の利用で、とにかく安くスマホが欲しい人向けの機種になります。
逆に、僕のようにスマホ依存症で頻繁にスマホを触る人がF-02Lを選ぶと、ストレスを感じることがあるのでご注意を。
arrows Be 3 F-02Lの購入で1万円損しない方法
arrows Be 3を買うなら、必ずドコモ公式オンラインショップを利用してください!
店舗だと頭金という名の手数料が5,400〜10,800円設定されており、せっかく安いはずのarrows Be 3の価格が高くなる悲しい事態に。
「えっ、まじ?」と疑う方のために、店舗とオンラインショップで機種価格を比較してみます。
オンライン ショップ | 店舗 | |
---|---|---|
機種代金 | 33,048円 | 33,048円 |
頭金 | 0円 | 10,800円 |
機種変更 手数料 | 0円 | 2,160円 |
合計 | 33,048円 | 46,008円 |
※東京都渋谷区恵比寿店の価格
驚きの1.3万円の価格差・・・
もちろん、頭金(という名の手数料)は店舗によって金額が異なりますが、オンラインだと機種変更手数料(2,160円)も無料なのが熱い。
さらに、時期によってはオンライン限定のキャンペーンも実施しており、例えば2019年7月なら10人に1人5000ポイントが当たります。
とにかく1万円以上安く買いたいなら、オンラインショップで機種変更するのが賢明です。
キャンペーンは時期によって内容が異なるので、お得情報を見逃さないためにも、公式サイトを一度覗いてみてください!
公式 ドコモオンラインショップ
頭金については、元ソフトバンク社員の立場から仕組みについて詳しく解説したので、気になる方はこちらもどうぞ。
オンラインショップのメリットや使い方・流れを知りたい方は以下もぜひ。
arrows Be 3 F-02Lのスペック・性能・機能
まずはスペック・性能・機能から説明。
スペック・性能
OS | Android 9.0 |
---|---|
CPU | Snapdragon450 1.8GHz オクタコア |
カメラ (画素数) | 背面:1220万 前面:808万 |
カメラ (F値) | 背面:1.9 前面:2.0 |
ディスプレイ | 有機EL 5.6インチ |
ディスプレイ 解像度 | Full HD+ (1080x2220) |
バッテリー | 2780mAh |
RAM | 3GB |
ストレージ | 32GB |
重量 | 145g |
サイズ (mm) | 高さ:147 幅:70 厚さ:8.9 |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac |
SDカード | microSDXC (最大400GB) |
基本機能
対応している機能は以下の通り。
防水 | IPX5/8 |
---|---|
防塵 | IP6X |
おサイフケータイ | ● |
フルセグ | × |
ワンセグ | ● |
指紋認証 | ● |
顔認証 | ● (Smart Lock) |
ハイレゾ | ● |
ワイヤレス充電 | × |
急速充電 | × |
arrows Be 3 F-02Lの総合レビュー
arrows Be 3の総合的な評価を星形式で表すと、以下の通り。
安さ | ★★★★★ |
---|---|
デザイン | ★★★☆☆ |
持ちやすさ | ★★★★☆ |
使いやすさ/処理性能 | ★★★☆☆ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
オーディオ・音質 | ★★★☆☆ |
カメラ | ★★★☆☆ |
バッテリー | ★★★★☆ |
生体認証 | ★★★☆☆ |
今回は上記に加えて、以下についてもレビューします。
- 発熱
- 独自機能
- ゲームのしやすさ
- 動画の観やすさ
- SNSの使いやすさ
arrows Be 3 F-02Lのデザイン
デザインのレビュー結果をまとめると、
- 高級感はない
- シンプルで可もなく不可もなく
- ノッチが無いのは良い
デザインは特筆すべきことなし!可もなく不可もなく。
最近の端末はディスプレイ上にノッチ(くぼみ)がある機種が多いですが、それが無いのは評価できます。
また、スマホでは珍しく、ストラップホールが付いているのでストラップをつけることも可能。
arrows Be 3 F-02Lの持ちやすさ
持ちやすさの感想をまとめると、
- 軽くて持ちやすいサイズ感
- 背面の素材が少し滑りやすい
- 片手操作できる大きさ
arrows Be 3は重さが145gなのでスマホの中でも軽いので、持ちやすい!
また、側面から背面にかけてカーブしており、手の平にフィットするのが心地いい。
実際に女性にも持ってもらいましたが、「軽くて持ちやすい」と好評でした。
arrows Be 3 F-02Lの使いやすさ・処理性能
使いやすさ・処理性能の感想をまとめると、
- 値段相応な使いやすさ
- 処理性能は前モデル同様に低め
- カクついたり反応が遅いこともある
スマホを使う上で最も重要な使いやすさ・処理性能ですが、arrows Be 3は「性能にパワー不足感を否めない」のが本音。
CPUにSDM 450を搭載していますが、これは前モデルのF-04Kと全く同じで、RAMも同様の3GBになっています。
つまり、処理性能に関しては前モデルから進化なし。
したがって、高解像度のゲームをする人や、画面操作の反応が悪いとイラっとする人には向きません。
実際に、処理性能を測る「AnTuTuベンチマーク」の計測結果は以下の通り。
ハイエンド機のXperia 1などはこの数値が30万を超えてきます。
価格が4万円台のXperia Aceがスコア9万弱、Google Pixel 3aがスコア15万なので、やはり価格が3万円台だと性能も見劣る結果に・・・
arrows Be 3 F-02Lのディスプレイ
ディスプレイのレビュー結果をまとめると、
- 1,080x2,220のフルHD+画質が綺麗
- 5.6インチで画面が十分に観やすい
- 有機ELなので発色は強め
- ハイエンド機と見比べても遜色なし
ディスプレイについては、3万円のスマホとは思えぬ画質の美しさで、十分満足できるクオリティ。
僕は普段はiPhone XSをメイン機種として使っていますが、iPhone XS(価格10万円以上)と写真・動画を見比べましたが、画質の良さはほぼ同じで、発色はarrows Be 3の方が鮮やか。
また、ディスプレイのサイズは5.6インチと丁度良い大きさなので、ゲーム・SNS・動画を使うには全く不自由しない大きさです。
スマホ最大級に大画面のiPhone XS Max(6.5インチ)と比較すると下の画像の通りで、5.6インチでも十分な情報量を表示できることが分かります。
(左:arrows Be 3、右:iPhone XS Max)
個人的な感想としては、持ちやすさと画面の大きさのバランスを取ると、5.6インチ前後が最適解な気がします。
画面が大きすぎると、逆に持ちにくいですからね。
arrows Be 3 F-02Lのオーディオ
オーディオのレビュー結果をまとめると、
- 最大音量が小さめ
- 音質には満足できない
- 動画を観た際の迫力に欠ける
- イヤホンジャック対応は嬉しい
ぶっちゃけ、オーディオの性能には満足できません。
価格相応かもしれませんが、最大音量も大きくなく、音質も線が細くて単音っぽく聴こえるため、迫力に欠けます。
したがって、音楽好きな人や音にこだわる人には不向き。
3万円のスマホなので、オーディオまで期待するのは酷かもしれませんが・・・
arrows Be 3 F-02Lのカメラ
カメラのレビュー結果をまとめると、
- 通常の撮影は十分に綺麗に撮れる
- 夜や夜景の撮影には少し弱い
- AIシーン認識カメラは便利
- ポートレート撮影は非実用的
- インカメラの画質は普通
カメラについては「価格の割には頑張っているかな」というのが率直な感想。
したがって、カメラに強いこだわりがなければ、十分な性能と言えます。
スペックを改めておさらいすると以下の通り。
画素数 | 背面:1,220万 前面:808万 |
---|---|
F値 | 背面:1.9 前面:2.0 |
手ぶれ補正 | 電子式 |
ズーム | デジタルズーム 最大8倍 |
オートフォーカス | 対応 |
最大ISO | 動画:ISO1600 静止画:ISO3200 |
背景ボケ [ポートレート] | 対応 |
通常撮影は十分な画質だが、夜の撮影には弱い
arrows Be 3は「AIシーン認識カメラ」機能により、被写体を自動で認識して、それに合わせて露出・彩度などを最適化して撮ってくれます。
簡単に言うと、料理なら美味しく見えるように明るい色合いで撮れて、夕日であれば明るさを落としてコントラストを強くし、哀愁漂う仕上がりになります。
実際に撮った写真をご紹介します。
参考までに価格10万円以上するiPhone XSとも比較。まずは夕日写真。
続いて料理写真。参考までに、iPhone XSで撮った写真も載せておきます。
続いて青空の写真と車の写真。
こんな感じで、通常の撮影ついてには特に問題ないのですが、夜景や暗所での撮影には少しだけ弱いのが惜しいところ。
夜景で撮影すると、光の白飛びの補正が甘かったり、ノイズが入って画質が若干劣化するんですよね。
実際に撮った写真を見てみましょう。
参考までに、ハイエンド機のAQUOS R3とも比較してみます。
ポートレートモードは非実用的
arrows Be 3は背景がボケて撮れるポートレート撮影にも対応していますが、正直使いにくい・・・
撮れる対象も人物がほとんどで、人以外を撮ろうとするとほぼボケません。不便すぎる。
さらに、ポートレートモードを選択した際のカメラの操作感もカクカクして使いにくく、実際に撮ってみてもボケ味が全く正確ではないので、実用的ではないと感じました。
例えば、自撮りしてみたら、僕の髪の毛までボヤけてしまい、笑いを堪えるのに必死でした(笑)
(Google Pixel 3aで撮影。ボケ味が正確で料理がプロっぽく撮れる)
ちなみに、価格が4万円台のGoogle Pixel 3aなら、ハイエンド機以上にポートレート機能が充実しているので、カメラの性能と価格を重視する人に圧倒的におすすめ!
インカメラの画質は普通
インカメラで自撮りした時の画質は、可もなく不可もなく。
特徴としては、人物の肌色を調整してくれる「美肌補正」が搭載されており、初期設定では補正がオンになっています。
実際に撮った写真を見てみましょう。
同じ800万画素のXperia 1との比較ですが、Xperia 1の方が綺麗に撮れていますが、パッと見は誤差の範囲。
ちなみに、自撮りを盛りたいなら、カメラアプリにこだわりましょう。
以下の記事でおすすめのカメラアプリをまとめているので、こちらもどうぞ。
arrows Be 3 F-01Lのバッテリー
バッテリーのレビュー結果をまとめると、
- バッテリーは割と長持ち
- ワイヤレス充電には非対応
- 急速充電にも非対応
バッテリーの容量は2,780mAhですが、電池持ち時間が130時間のため、スマホの中ではバッテリー持ちする方です。
実際に使ってみた感想としても、割と長持ちする印象を受けました。
ただ、ワイヤレス充電や急速充電には非対応なので、それらを重視する人はご注意を。
arrows Be 3 F-02Lの生体認証
生体認証のレビュー結果をまとめると、
- 指紋認証は可もなく不可も無く
- 顔認証はSmart Lockで可能
指紋認証は背面にある指紋センサーで行いますが、認証精度は普通。
手汗をかいた状態で認証を行うと、結構失敗するので個人的には不満です。
顔認証もAndroid OSの機能である「Smart Lock」を使えばできますが、こちらも認証精度は普通。
arrows Be 3 F-02Lのその他のレビュー
発熱、ゲームのしやすさ、独自機能などのレビュー結果を解説します。
発熱
発熱はしますが、ハイエンドの機種と比べると全然発熱しない気がします。
実際、友達に『荒野行動』をしてもらった時に、「発熱はあまり感じない」という感想をもらったので、発熱に関しては割と優秀だと思われます。
ゲームをするには不向き
arrows Be 3は処理性能が高くないので、高解像度のゲームをするには不向き。
また、音質と最大音量もショボいので、『デレステ』なども音ゲーには向かない機種だと言えます。
実際に『荒野行動』を友達にプレイしてもらい、その感想をまとめると以下の通り。他のゲームをする人もぜひご参考に。
- ゲームの読み込みが遅い
- タッチ感度は悪くない
- 動作がカクつこともある
- 動作が重なった時に画質が落ちる
実際に『荒野行動』のプレイ動画を撮ってみたので、ぜひ動作感などを確認してみてください。
プレイ動画では最大フレームレート60fpsの最大画質の設定にしており、プレイ自体は出来ますが、所々カクついているのが分かります(動画の03:40辺り)。
文字の予測変換の精度が高い
arrows Be 3は「Super ATOK ULTIAS」と呼ばれる文字変換ソフトが搭載されているのですが、この予測変換の精度が高く、文字入力が地味に便利!
パソコンやスマホの文字入力時の変換がおかしくてイラっとしたことがある人は多いと思いますが、arrows Be 3ならそういったストレスとは無縁です。
例えば、「そふとばんく」で変換した時の予測変換の結果をiPhone XSと比較すると、下の画像の通り。
左のarrows Be 3の方が豊富な予測変換なのが一目瞭然。
ハンドソープで洗える
他のスマホには無い機能として、ハンドソープなどで洗えるのが特徴。
スマホって長く使うと結構汚くなりますが、arrows Be 3はハンドソープで洗えるので清潔に使えるのが地味に嬉しい。
落としても割れにくい頑丈な設計
(画像引用元:ドコモ公式サイト)
こちらも他のスマホには無い強みですが、arrows Be 3は画面割れに強い設計になっているのが特徴。
流石に実際に落として強度を試す勇気はありませんでしたが、過去にスマホを落として画面割れを経験してトラウマの人には嬉しいかも。
余談ですが、山田孝之と小栗旬が出演する「割れない刑事」シリーズとしてCM化もされています。
山田孝之の髭の癖の強さよ(笑)
(画像引用元:富士通公式サイト)
arrows Be 3 F-02Lのメリット・デメリット
最後に、arrows Be 3のメリット・デメリットをまとめます。
まずはメリット。
- 2019年発売モデルで機種価格が最安
- 低価格の割にバランスの良い性能
- 有機ELディスプレイが普通に綺麗
- バッテリーが結構長持ち
- 落としても画面が割れにくい
- ハンドソープで洗えて清潔に保てる
- イヤホンジャックとストラップホール搭載
- シニアでも使いやすい作り
- 日本国内で作られた安心感
次にデメリット。
- レスポンスが良くない
- カメラは夜景や暗所での撮影に弱い
- ポートレート撮影の精度が低い
- 高解像度のゲームでラグが目立つ
- 音質・音量は普通以下
- 本体容量が32GBと小さい
- ワイヤレス充電には非対応
実機レビューまとめ
以上、arrows Be 3 F-02Lのレビューと評価でした。
最近は月々サポートが廃止になった影響で、スマホが10万円程度するのが本当に悩ましいですが、arrows Be 3は3万円程度で買える貴重な存在です。
使いやすさは値段相応になっているので、買う人を選ぶ機種ではありますが、ライトユーザーにはおすすめできる端末!
最後に、arrows Be 3を買うなら、1万円は安くなるオンラインショップを利用しましょう。
オンライン限定キャンペーン、頭金と機種変更手数料が不要、待ち時間や手続き時間もゼロ、とメリットだらけなので!
公式 ドコモオンラインショップ
ドコモで数万円にお得になる以下の記事も必読です。知らないと損するかも・・・
同じスタンダードモデルのGoogle Pixel 3aやXperia Aceも人気で、こちらもおすすめ。