各社が格安料金プランを発表して約1年。
その中で注目されるのが、容量20GBという数字です。
人によって多い・少ないの感覚は違いますが、ではどんなことができるのでしょうか。
目安と言われてもなかなか難しいものです。
今回は、スマホの料金プランで多い20GBの目安について、さまざまな視点で見ていきます。
最適な料金プラン選びにお役立てください。
主なサービスで必要なデータ通信料は？
結論から言うと20GBという数字は、かなりデータ通信量が多いものです。
とは言ってみたものの、何ができるのかと言われれば、即答できる人はそうそういないでしょう。
以下に、20GBでできることをまとめてみました。
・ ニュースサイト：6万6,000ページ
・ メール：4万通
・ 地図アプリ（10分）：2万回
・ 動画：40時間～60時間
・ 音楽：200時間
・ ゲーム：320時間～2,000時間（アプリによって異なる）
途方もない数字が並んでいます。
使用環境にもよりますが、目安としては上記のとおりです。
Wi-Fiなしでも20GBで足りる？
データ通信量を節約する手段として、Wi-Fiが使える環境ではWi-Fiに切り替える方法があります。
では、20GBのデータ通信料でWi-Fiに切り替える必要があるのでしょうか。
使用状況によるものの、動画視聴やゲームをすることがないのであれば、データ通信料だけで事足ります。
SNSも同様で、1か月分であれば十分な量です。
一方で動画視聴やゲームをよくするユーザーは、切り替えたほうがいいかもしれません。
とはいえ動画でも40～60時間は視聴できるので、必ず必要かと言われれば使用状況によるというほかないでしょう。
20GB以上のプランを選択している人は？
大々的に広告に載ることが多い20GBのプランですが、実は利用者が少ないのが現実です。
通信事業者を管轄する総務省のデータでは、20GB以上のプランに加入している割合は全体の4割以上です。
しかし、実際に使い切っている人は、全体の11.3%しかいないことが分かりました。
つまり契約するだけしても使い切れないのが現実な人も少なくないのです。
20GBのプランを選択する理由には、通信制限を気にしたり、家にWi-Fi環境がない人が多いようです。
また、家族で通信料をシェアするために大容量プランに加入しているケースもあります。
事情はさまざまですが、登録者の割合に比べて使い切れていないケースが多いのが現実のようです。
20GBプランがおすすめな人
一方で20GBのプランがおすすめな人もいます。
・ Wi-Fi環境が家や身近にない
・ 動画や音楽、ゲームをよく使用する
・ テザリングを頻繁に利用する
音楽や動画は音質・画質によって左右されるものの、大容量プランを選択しておくといいでしょう。
ゲーム利用者も同様に、快適にプレイするためには余裕を持ったデータ通信量が必要と言えます。
テレワークの普及でテザリング機能を頻繁に利用するようになった人も対象です。
スマホをWi-Fi中継器に切り替える機能のことで、カフェなどで仕事をするときに便利な機能です。
もしこれからテザリングをする機会があるのであれば、大容量プランを選択してもいいでしょう。
自分に合った容量を知ろう
格安プランの登場とともに目にする機会が増えた20GBプランは、スマホを使う上ではまず困ることがない容量です。
残ってしまってもったいないと感じる人は、容量が少ないプランに切り替えてもいいでしょう。
逆に少ないと感じる人は、さらに大容量のプランに乗り換えてもいいかもしれません。
自分に合った容量を知るために、まずは20GBプランで契約してもいいでしょう。
