セカンドキャリアとして有名なUQモバイルですが、ネットの口コミで「通信速度が遅い」という書き込みを時々目にします。
携帯電話が通話機能から娯楽ツール年との要素を強めています。
もしこれが事実なら残念極まりないことです。
では、実際にはどうなのでしょうか。
今回はUQモバイルを実際に使ってみた率直な感想をご紹介します。
≪画像元:UQモバイル≫
UQモバイルは本当に遅いのか計測してみた
UQモバイルはKDDIのサブブランドで、au回線の兄弟のようなイメージを持ってもらえればOKです。
公表している通信速度は20〜60Mpbsで速い部類に入ります。
ですがなぜか一部からは「遅い」と言われてしまっています。
気になる通信速度は、実際に使ってみることも大事ですが、それでは漠然としてしか速い、遅いの判断ができません。
そこで今回は、通信速度を数値で示してくれるソフトウェアで、時間帯ごとにわけて計測してみました。
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午前10時ごろ
通勤時間も一段落するあたりの午前10時ごろ。
この時間帯は回線そのものは空いている時間で、通常であればそれほど遅いと感じるような時間帯ではありません。
気になる数値はダウンロードを示す下りが22.2Mpbs、アップロードを示す上りが13.8Mpbsです。
ここで言うダウンロードとは、例えばブラウザで検索をかけた時に表示されるデータが端末に送り込まれることを指します。
20Mpbs以上は不満なく使えるレベルと言っていいでしょうがやや遅めの印象です。
午後1時ごろ
続いてお昼が終わったあたりの午後1時。
この時間帯もまた、それほど回線は混雑していません。
会社勤めの人は午後の仕事が、学生の人は授業が始まる時間です。
速度の方はというと、下りが62.9Mpbs、上りが9.6Mpbsでした。
60Mpbsを超えると、下手をすれば大手3キャリアの通信速度よりも速いことになります。
いかにauの回線を使用していると言っても、この速度はなかなか出るものではありません。
十分にコンテンツを楽しめる数値と言えるでしょう。
午後6時ごろ
みなさんが家に帰り着いて、自分の時間を始めるあたりの時間でしょうか。
この時間はやや混雑はするものの、通信速度が急激に下がるようなことはありません。
速度の方を計測してみると、下りは23.5Mpbsで、上りは1.8Mpbs。
日中ほど早くはないものの、大渋滞して遅延が発生しているという状態とは言い難いです。
その代わりに上りの数値が悲惨なことになっています。
この時間にアップロードが集中していたのでしょうか。
かなりイライラするレベルでしょう。
午後9時ごろ
1日の終わりで、お風呂や食事が終わったような時間です。
日中は仕事や学校にいている人が集中してスマートフォンをサワれる時間帯でしょう。
さて、気になるこの時間帯の通信速度は、下りが30.4Mpbs、上りが3.1Mpbsでした。
日中より速度は遅いものの、通信端末という観点から見れば普通か速いのレベルに入ります。
あまりにも遅さを感じるような時間帯は、今回の計測では見られませんでした。
UQモバイルは遅いわけではないが…
時間を4つに分けて見てみましたが、普段使用する程度ならばまったく不自由なく使える通信速度であることがわかりました。
しかし、それと同時にあることがわかり、UQモバイルが遅いと言っている人は、これに該当するのではないかという結論に至りました。
アップロードは比較的遅い
UQモバイルは、下り、つまりダウンロードにおいては何の問題もなく使えるでしょう。
しかしながら、上り、アップロードという観点から見れば遅いと言われても仕方がない数字ばかりでした。
アップロードは終日10Mpbsを超えることがほぼありませんでした。
SNSなどで写真を添付して送信すると、待ち時間がやや長いイメージです。
他のキャリアと比べても上りは遅いので、おそらくこれがUQモバイルは遅いと言われる原因となっているのでしょう。
節電モードは問題ない
通信速度が下がる原因として「節電モード」があります。
端末のパフォーマンスをわざと下げてバッテリーを節約する機能です。
しかし、この機能はあまり問題にならないことがわかりました。
節電モードでは約300kbpsと、通常と比べれば遅いですが、他の格安ブランドと比べると2倍以上の速さを誇っています。
日頃から使用すると遅さを感じるかも知れませんが、それでも節電モード下では十分と言えるでしょう。
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普段使用する程度ならば問題なし
UQモバイルの通信速度についての噂を、実際に通信速度を計測して分析してみました。
結果として、ダウンロードは十分速いが、アップロードにはやや難があることがわかりました。
普段からSNSやウェブサイトの閲覧ぐらいしか使わないなら十分に使えます。
遅いという先入観を捨てて、興味があればぜひ使ってみましょう。