楽天モバイルは2020年4月に登場しました。
その成長ぶりは凄まじく、2021年1月時点での登録者数は約220万人とも言われています。
低価格で大容量を実現し、「第4のキャリア」の呼び声も高い楽天モバイルですが、通信エリアに関しては一時評判が悪かったこともありました。
では、現在はどうなのでしょうか。
今回は、楽天モバイルの通信エリアと回線の種類、今後の展望についてお話します。
楽天モバイルの2021年2月時点の通信エリア
楽天モバイルの通信エリアは、当初計画通りに進められていました。
2021年夏までに、人口の96%をカバーする目標で、各月に目標値が定められていたのです。
しかし、2021年2月時点での通信エリアは、約80%と、予定よりも早いペースで拡大しています。
理由は、予想を上回る楽天モバイルの需要に、楽天が通信インフラの整備を急いだことにあります。
圧倒的低価格であり、データ容量無制限という魅力は、ライトユーザー・ヘビーユーザーどちらにも響き、受け入れられていったのです。
2021年2月現在、楽天モバイルの通信エリアは、各地の都市部を中心に拡大しています。
つまり、都市部から都市部への移動が中心である人には、何ら不自由なく使えるだけのインフラが整いっていると言えます。
楽天モバイルにある2種類の通信エリア
楽天モバイルの通信エリアには、実は2種類存在しています。
ひとつは、楽天モバイルが「独自に持っている通信エリア」、もうひとつは、「パートナー回線」と呼ばれる通信エリアです。
それぞれ何が違うのでしょうか、詳しく見ていきましょう。
楽手独自の通信エリア
楽天モバイルの独自通信エリアとは、その名のとおり、楽天モバイルがつながる通信エリアのことです。
楽天モバイルが流行りだしたころ、通信エリアが狭いとの不評だった理由はここにあります。
楽天モバイルは、独自回線内でのデータ使用であれば、高速かつ大容量の利用ができます。
しかし、後で説明するパートナー通信エリアでは、速度も下がり、使える容量も劇的に減少してしまうのです。
今ではかなり解消されているものの、市街地から少し離れると今でも独自通信エリアではないこともあります。
パートナー通信エリア
パートナー通信エリアとは、楽天モバイルの独自通信エリアでカバーしきれていないエリアを、別の回線を使わせてもらって通信を行なうエリアのことです。
この回線はKDDI(au)の回線になります。
楽天モバイルは、もともとMVNOだった過去がありました。
その時の名残とも言うのでしょうか、楽天モバイルは一部エリアでKDDI回線を使うことができるのです。
しかし、このパートナー通信エリアでは、1か月のデータ使用量が5GBになってしまいます。
また、通信速度も最大1Mpbsと遅くなってしまうのもデメリットです。
自分の住んでいるエリア、生活圏内かどうかは、楽天モバイルの公式HPで確認できます。
1度確認してみましょう。
楽天モバイル通信エリアの今後
楽天モバイルは、事業開始当初、2026年夏までに、人口カバー率96%を目標に掲げていましたが、その後2021年に変更しました。
さらに現在は、その計画をも上回るペースで通信エリアの拡大が見込まれています。
大きな理由として、自社通信の基地が順調にできていることが挙げられます。
通信エリアを広くするには、通信基地がスムーズにできていることが条件です。
その慎重論もあって、当初は登場から5年はカバー率を急激に上げられないと判断していたのでしょう。
しかし、一点だけ注意があります。
それは、カバーの対象は「人口」であって「地域」ではないことです。
このため、人口が集中している特別区を中心に基地局が作られていっています。
山間部や人口の少ない地域で楽天モバイルの恩恵を受けられるようになるのは、もう少し先になるでしょう。
今後の動きに注目
楽天モバイルの2021年2月現在の通信エリアと通信の種類、今後の展望についてお話しました。
楽天の計画では、この夏に目標達成になります。
今後は、山間部や人口の少ない地域での通信エリアの拡大が期待されます。
ライトユーザー・ヘビーユーザーを問わない、新しい料金プランがスタートするにあたり、今後の動きに注目です。